商品の仕入れでよく利用する業界用語についてまとめてみました。
こんな方にオススメの記事
- これから商品仕入れをはじめたい方。
- はじめて見本市や展示会に参加する方。
- 仕入れの価格や数量を交渉する方。
覚えておきたい仕入れに関する専門用語
仕入れ業者を探す前に覚えたい専門用語
まずは、仕入れ業者を探す前に覚えておきたい用語をいくつかご紹介します。
サプライヤー
商品を供給する業者のこと。メーカー、卸会社、問屋など。
バイヤー
商品を仕入れる小売店や。仕入れ・買いつけ担当者のこと。
B2B・BtoB(Business to Business)
企業間で取引すること。NETSEA(ネッシー)、スーパーデリバリー(無料トライアルはコチラ)、などでの仕入れでは、B2Bでの取引となります。
B2C・BtoC(Business to Consumer)
企業と個人が取引すること。楽天市場、Amazonなどでの買い物です。
C2C・CtoC(Consumer to Consumer)
個人間で取引をすること。メルカリ、ヤフオク、ミンネなどでの取引です。
D2C・DtoC(Direct to Consumer)
メーカーがECサイトを通じて直販する販売手法のことです。
O2O・OtoO(Online to Offline)
ネットから実店舗に誘導する販売手法のことです。
見本市・展示会
メーカーや卸業者が商品を紹介したり販売するイベントのことです。
古物市場
中古品を売り買いする市場のことです。古物商許可証がないと入場できません。
仕入れ取引の交渉をする際に必要な専門用語
続けて、実際に仕入れ交渉をする際に必要になる専門用語についてご紹介します。
口座(開設、ひらく)
取引口座を開設する、またはその手続きのことです。メーカーや問屋に「口座を開設するので書類を提出してください」などと言われたら取引相手として認められたと考えていいですね。
バッティング
同じ商圏ですでに他の業者が商材の取引をしていること。バッティングが原因で取引が出来ない場合もあります。
デポジット
取引をはじめる際に、前もって預け入れる保証金のことです。仕入れ専門の会員制サイトなどでも予めデポジット(保証金)が必要な場合もあります。
仕入価格に関する専門用語
上代(じょうだい)
メーカー希望小売価格のことです。いわゆる定価ですね。
プロパー
英語の「proper」から由来した言葉で正規価格のことです。上代と同じですね。
オープン価格
希望小売価格が定められてないもの。家電量販店でよくみます。
下代(げだい)
仕入価格のことです。
掛け率(かけりつ)
定価に対する仕入価格の割合のことです。定価1,000円の商品に対して「掛け率は?」と尋ねて「6掛けです」と言われたら卸価格が600円ということになります。
元払い(もとばらい)
仕入れ元が送料を負担すること。仕入れ金額に応じて元払いになる場合もあります。
卸価格(おろしかかく)
卸業者が販売する価格のことです。卸価格から歩引きなどで値引きをしたものが仕入価格になります。
歩引き(ぶびき)
一定の仕入額や条件により割引をすることです。現金歩引きなど、割り戻し(わりもどし)とも言います。
仕入れ数量に関する専門用語
発注単位
メーカーや問屋が定めた発注可能な最小単位のことです。
ロット
英語の「lot」に由来した言葉です。仕入れや製造の単位のことで最小6ロットなら、6個単位での仕入れができるという意味です。「小ロットから仕入れ可能」なら、少ない数でも仕入れができると解釈していいですね。
ミニマム
英語の「minimum」に由来した言葉です。ミニマム6ロットなら6個単位での注文、ミニマム6個なら6個以上の注文が必要という意味になります。
アソート
英語の「assort」のことで「組み合わせる」などの意味です。「この型番のやつアソートでいくつか送っといて」みたいに、色違いのある商品をお任せで仕入れるときなどに利用します。
注残(ちゅうざん)
発注残のこと。仕入れたけどまだ届いていない商品のことです。
バックオーダー(back order)
上記の注残と同じ状況のことでです。ただし、海外取引の場合には「在庫切れで入荷次第発送」という意味合いで利用されています。
バルク
大量、一括などの意味があります。家電やパソコン関連の商材でよく使われる用語。問屋やメーカーにある過剰在庫を一括購入してバルク品として販売するなど。
支払い方法に関する用語
現金
現金で仕入れる方法です。起業直後や新規仕入先など、相手との信頼関係のない状態では現金払い以外はできません。キャッシュでの支払いとも言います。
掛け(カケ)
月ごとに仕入金額をまとめて支払う方法です。商品先渡しで、代金後払いなので仕入先との信頼関係がなければ成立しません。
商品の状態を表す用語
現行品
現在メーカーのカタログなどに掲載されている商品のことです。
B品(ビーヒン)
B級品の略で品質が劣る、わけあり商品などが該当します。
キャリー品
型落ち品のことです。前年度の売れ残りなどです。
仕入方法に関する用語
買取(仕入)
買取して仕入れることです。一般的な仕入方法。
委託(仕入)
一定期間だけ商品を預かり販売すること、売れ残りは返品できる。委託の際には一時的に所有権は小売店に移るため、一般的には本伝票で仕入れて赤伝票で返品する。
消化(仕入)
商材の所有権は仕入元・卸業者に残しておき、店頭に陳列して販売することです。売れた場合にのみ仕入が発生するので、売上仕入ともよばれます。仮伝票で仕入れ処理をします。
ドロップシッピング
ネットショップに商品を並べて、売れた場合にのみ仕入から発送までをするという「受注発注」という販売方式を提供するインターネット事業者のこと。国内では株式会社もしもが運営する「トップセラー」が定番です。
仕入の取引伝票に関する専門用語
本伝(ほんでん)
本伝票のこと。買取、委託仕入をした際に発行される。
仮伝(かりでん)
仮伝票のこと。消化仕入や見本品を預かる際に発行される。
赤伝(あかでん)
赤伝票のこと。返品するための伝票。すでに処理済みの伝票を取消す際に発行する
まとめ
商品仕入れをする際に必要になる専門用語についてご紹介しました。
仕入取引の交渉をする際に必要な専門用語は、実際に交渉する際にわからないとスムーズに取引できないので、事前に確認してよく理解しておきましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
また新しい情報などあれば更新していきます。