ネットショップ開業が失敗する9つの大きな理由についてご紹介します。
こんな方におすすめの記事
- 消費者目線でネットショップが閉店する理由を知りたい方。
- これからネットショップの開業を予定している方。
- ネットショップ失敗体験を読んで今後の店舗運営に活用したい方。
ネットショップが失敗した8つの理由
他人に頼り過ぎてしまった
スキルアップなくして成功はない
自分はインターネットに詳しくないからサイト制作からネットショップの運営まで全て外部におまかせする。考え方としては間違いではないのですが、ほとんどのケースで失敗します。
失敗する要因は、店舗運営者本人に正しい道を判断するスキルが無いことです。
どんなに周りが優秀でも、お店の舵取りが間違っていれば成果を出すことはできません。正しい道を判断するスキルは、セミナー、書籍、当サイトの情報、でもなく、実際にお店を運営した経験でこそ学ぶことができます。
無知につけいる悪徳業者の存在
正しい道が判断できないと最悪このような状況が待っています。
「1年で月商1,000万円を達成!」など、甘い言葉で勧誘したのち、全く意味のない運営ノウハウや情報商材を高額で販売する、悪徳コンサルタント・マーケティング支援をする会社が存在します。
もちろん、きちんとした業者も存在するかもしれませんが、最終的にはそれを見極めるためのスキルが必要なのは間違いありません。
開業前に集客方法を考えていなかった
開業する前に集客の導線を考えないと
ネットショップは出店しただけでお客さんが来店するわけではありません。ネットショップを開店する前に、具体的な集客方法と必要な費用について計算しておきましょう。
広告は採算がとれない
ネットショップのスタートアップで広告を勧めると「広告なんて使ったら採算がとれない」という言葉をよく耳にします。これはたしかにそのとおりで、トップクラスに費用対効果の高い「リスティング広告」でも、広告で集客をして利益を出せるのはごく限られた商材だけです。
では広告は意味が無いのか?と言われると、答えはNOです。
まずは売ること、売れるきっかけを作る事が必要なのです。商品に対するレビューの獲得、ブログやSNSなどによる情報の拡散、一度購入してくれた方にはメルマガなどでリピーター確保の仕組みを準備してから広告に取り組みましょう。
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顧客対応が円滑に行えなかった
評判の悪い店は続々と閉店している
ここ数年で、人気店舗だけど評判は良くないというお店が続々と閉店しています。数年前までは、人気店舗だけどスタッフの対応はよくないというお店が普通にありました。
その要因と言えるのは、SNSなどを通じた口コミの存在です。
良い口コミも悪い口コミも現実世界よりも圧倒的なスピードで共有されて拡大していきます。悪評が広がれば、どんな人気店舗も一瞬で倒産してしまうような危機を迎える可能性もあるということです。
ネットショップの評判をあげる一番効果的な対策
それは、1分、1秒でも早くお客様の手元に届ける事です。
受注からメール送信、商品発送までのスピードの改善です。早ければ早いほど理想的だと考えて、どこの店舗にも負けないくらいのレスポンスを目指してマニュアル化してください。
お客様レビューで「注文したのにメールが来ない」なども問題外です。この受注メールが届くまではお客様は”不安を感じている時間”という点を理解してください。逆に「気持ちのよい買物ができた」などは、主に早い発送が評価されたものだと判断していいでしょう。
在庫を多く持ちすぎた
売れているのに倒産する店舗
いわゆる黒字倒産によくあるのが、過剰在庫による資金繰りの失敗です。
とくに流行に左右される商材の場合には、売るタイミングを逃しただけで全く売れない在庫になってしまうこともよくあります。仕入れをする際にはリスクを考慮して「買取」だけでなく「委託」や「消化」などでリスクを分散するのも一つの方法です。
在庫リスクのない受注販売・予約販売という手法
商品の注文が入ってから注文をして発送するのが受注販売。事前に先行予約などで注文を受けてから、商品を生産又は仕入れをするのが予約販売です。
どちらの方法でも在庫リスクを軽減することができます。
最近では、アパレルは2月に初旬には春夏モノ新作を先行予約、8月には秋冬モノを新作を先行予約するという販売方式が完全に主流ですね。
注意点としては、先行予約分の仕入れ資金を準備しておくという点です。先行予約で商品を販売する際にも、クレジットカード会社との契約で商品発送前の事前決済は基本的にできません。
リピーターを生むことができなかった
新規顧客だけでは売上は増えない
顧客の積み重ねがなければ売上は平行線、いつまでも集客に広告費も掛かります。一度の買い物から次に繋げるための対策を考えてみましょう。
リピーターが増えないお店の傾向
リピーターが増えないという店舗に多いのが、お店を更新していないというケースです。
新商品を追加するのはもちろんのこと、メルマガやSNSを活用したクーポンの配布、「水曜日は◯◯がポイント5倍」など、お店の攻略法をつくり常連客を増やす手法なども有効です。購入者のレビューも確認して、商品開発やサービスの改善に活用してみましょう。
利益率の低い商品だけ販売していた
薄利多売の危険性
ネットショップでは、100円均一のお店は成立しません。なぜ成立しないのか?その要因は、商品発送に掛かる人件費です。
実店舗では、レジ袋に詰める程度で済むことですが、ネットショップでは受注処理から梱包して発送する手間が掛かります。
この手間の違いを安易に考えすぎると、忙しいのに全く儲からないネットショップが完成します。
薄利多売は集客方法として活用する、その上で、クロスセル(関連商品販売)やアップセル(上位商品販売)で利益を出す仕組みがなければネットショップとして成立しません。
オリジナル商品の開発をしなかった
価格競争のない商材を生みだそう
ネット通販で価格競争から脱却するためには、オリジナル商品を開発する以外に根本的な解決方法はありません。人気店舗の口コミレビューなどの不満点をあつめて、それを改善できるような商品開発を考えてみましょう。
売上が落ちてから対策したのでは遅い
ネットショップの売上が安定しているときこそ、次の商品開発や事業などに積極に投資しましょう。お店が傾いてから、慌てて軌道修正したのでは、資金的にも厳しくなるのが目にみえています。
検索順位に頼りすぎた
ネットショップにとって、検索順位は売上にも影響するとても重要な部分です。
順位があがれば天国、下がれば地獄です・・・。
この検索順位が下がったことで、売上をさげてしまう店舗があります。
インターネットをみると、検索順位を上げるための「SEO対策」などをみつけることができますが、効果のほどは眉唾もので確実性はありません。
勘違いしないでほしいのは、検索順位が下がることは問題では無いという点です。
そもそも、SEO対策なんてあてにしてはいけません。
問題なのは、検索順位だけに頼るような店舗運営をしてたことです。
私の持論としては、ネットショプにおける最高のSEO対策は「商品を売ること」です。SEO対策で順位を上げるなんて考える暇があるならば、広告、セール企画、SNSなどを活用して一つでも商品を販売して「店舗名」での指名検索が増えれば問題ありません。
貴重な人材を失ってしまった
ネットショップが大きく衰退する要因にもなる
ネットショップが大きく衰退する要因となり得るのが店舗管理者の退社や退陣です。
前任者が優秀なほど後任者を探すのは難しくなり貴重な人材を失った穴により店舗の放置からの衰退、最終的には閉店してしまうケースもあります。経営者の方はそんな不測の自体を防ぐためにも、後任者となり得る人材の育成に取り組まなくてはいけません。
思わぬところからライバル店が出現するかも!?
ある日突然登場したライバル店、店舗調査してみると経営者は先日退社した店長だったなんて話はよくあることです。ネットショップは、低予算で出店できるため、運営経験から培った人脈やノウハウを活かして独立してお店を開く方もたくさんいます。
さいごに
ネットショップが失敗する9つのパターンをご紹介しました。
偉そうに色々あげていますが、私自身も上に当てはまる失敗を何度もしています。
ネットショップも潰していますし、海外輸入で前金を持ち逃げされたり、輸入に関する知識不足で追徴課税を掛けられたり・・・。顧客対応や従業員のトラブルの問題で裁判沙汰など・・。言い出したらキリがありません(苦笑)
それでも、ネットショプを10年以上つづけています。
試行錯誤しなが頑張り続けるだけですね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
また新しい情報などあれば更新していきます。