ネットショップを10年以上運営してきた経験をもとに、ネットショップにおけるSEO対策について解説していきます。
SEO対策に関する基礎知識から、具体的に効果の感じることができた考え方、最後にはネットショップならではのSEO対策についてもご紹介しているので参考にしてみてください。
基礎知識
SEO対策とは
SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)もしくは検索エンジン最適化業者(Search Engine Optimizer)の頭文字から引用された言葉です。
本来は検索エンジン最適化という意味なのですが、検索結果で上位を目指すための対策のことを「SEO対策」と呼ぶことが多いです。
SEO対策に正解はない
まずはじめに伝えておきたいのはSEO対策に正解は無いということです。
当サイトも含めて、色々なサイトでSEO対策に関する情報はありますが、その方法を実行すれば検索上位に入れるというわけではありません。
唯一参考できる情報は、検索順位をきめているGoogleが公開している「GOOGLEウェブマスター向けガイドライン」という大まかな指針だけです。
ネットショップのSEO対策
実際に効果のあった7つのSEO対策
これまで実際にネットショップを運営してきて、効果のあった7つSEO対策についてご紹介します。
商品タイトルにキーワードを詳細に入れる
商品タイトルには、その商品をみつけることができるキーワードを入れましょう。その際、製品のJANコード、メーカー、型番など。情報はできる限り詳細に入れる事が重要です
- 商品名(商標)、通称、略称
- 商品カテゴリ
- JANコード・メーカー・ブランド
- 年式、色、柄、型番
商品タイトルは検索ニーズに合うキーワードを意識する
SEO的に検索結果で上位に表示されるためには「ユーザーの求める情報を提供する」ことが重要だと言われています。
ネットショップにおけるユーザーが求める情報とは、検索キーワードと商品がマッチすることです。マッチするほど売れる確率もあがります。
アクセス数を意識しすぎると、商品と関係のないニッチ(隙間)やロングテールキーワード(検索ボリュームが少ないキーワード)目がいきますが、アクセス数は増えたとしても、検索ニーズと商品がマッチしてなければ売れません。つまり、ユーザーの求める情報にはならないというわけです。
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写真でみればわかることも文章化する
商品説明を書く際には、写真でみればわかる情報でも、すべて文章化するようにしてください。たとえば洋服の「生地の色」、古着に書かれた「イニシャル」、家具やインテリアなどの「構造」など。
あえてキーワードを入れることで、検索ニーズにマッチしたロングテールキーワードとして機能してくれます。
また、街でみかけた商品をネットで探すことを「ショールーミング」と言いますが、うろ覚えの商品でもみつかるようなキーワードを入れることもあわせて意識してみてください。
商品点数を増やす(ロングテール)
商品点数は多いほど、検索にヒットするページとキーワードも増えるためアクセス数の増加が期待できると言えるでしょう。
高画質で魅力的な写真を掲載する
数多くのネットショップから、自分好みの商品を探す方法として「Googleの画像検索」で商品をさがすユーザーが増えています。
画像検索で上位に入るには、高画質で魅力的な写真を掲載することが重要です。検索結果に表示されない場合には、画像の「alt属性」などの見直しが必要です。
SNSの検索結果をチェックする
若いユーザーを中心に、SNSを検索ツールとして活用している方もいます。こちらも、狙ったキーワードでの検索結果を確認しておきましょう。
具体的な方法としては、狙った検索キーワードで上位に入るアカウントを育てる、または、すでに上位にいるユーザーに広告などの掲載を依頼するという二択になります。
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オリジナルコンテンツを作成する
「コンテンツSEO」と呼ばれる対策のことです。ブログやサイトなどで、オリジナルのコンテンツを作成して、権威性や専門性をアピールして検索上位を狙います。
コンテンツSEOには、ネットショップのドメイン内にコンテントを作成する「内的SEO」と、ネットショップの外部にコンテンツを作成して被リンクをあてる「外的SEO」の二種類あります。
とは言え、オリジナルコンテンツが検索上位に表示されるのは簡単なことではありません。現状を言うと、最低でも半年、1年間~2年間は、アクセス数は一桁でも更新しないときびしいと言う感じですね。
ネットショップにおける最高のSEO対策とは
商品を売ることです
ネットショップが実践できる最高に効果的なSEO対策とは「商品を売ること」です。
商品を販売すれば、レビューなどで「コンテンツ」が増えて、ブログやSNSなどで購入した情報が発信されることで「被リンク」も獲得できます。また、お店の知名度もあがれば「店舗名での検索ボリューム」も増やすことができます。
- コンテンツ・・・レビューなどのコンテンツが増える。
- 被リンク・・・ブログやSNSからの被リンクを獲得できる。
- 検索ボリーム・・・店舗名での検索数が増える。
重要なのはどこにお金と時間を費やすかの選択
売るのにも広告費や値引きなどでお金がかかるでしょ・・・。
もちろんおっしゃるとおりです。ただし「SEO対策」をすることにも、お金と時間を費やしている事を理解しておかなければいけません。
重要なのは、どこにお金と時間を費やすのかという選択です。
新規店舗オープンなどで、お金を掛けられない状態ならば「SEO対策」に時間を掛けるよりも、広告などをつかい販売実績を優先した方がのちにSEO的にも成功する可能性が高いのではないでしょうか。
ネットショップは、検索順位で売上があがることもあれば、下がることもあります。今日は天国でも、明日は地獄にもなるかもしれません。
「SEO対策」という不安定なことよりも、確実性のある「売上」をあげる対策があるならば、お金をかけてもそちらを優先することをおすすめします。
また、少しこじつけにもなりますが、売れている店舗が検索上位に表示されることは、Googleの指針でもある「ユーザーの求める情報を提供する」に合致していると言えますね。
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まとめ
ネットショップを10年以上運営してきた経験をもとに、ネットショップにおけるSEO対策について解説しました。
実践してほしい事柄をまとめ
- 商品タイトルにキーワードを詳細に入れる。
- 商品タイトルは検索ニーズに合うキーワードを意識する。
- 写真でみればわかることも全て文章化する。
- 商品点数を増やす(ロングテール)
- Googleの画像検索で商品が見つかるか確認する。
- SNSの検索結果をチェックする。
- オリジナルコンテンツを作成する。
上記のとおりです。
そしてもう一つ、SEO対策にお金と時間を掛けるくらいならば、売ったほうが確実にSEO的にも効果が期待できるという点も覚えておいてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
また新しい情報などあれば更新していきます。