メールはリピーター獲得手段として利用する!
現在、ネットショップで新規顧客の獲得方法として電子メールはほとんど利用されていません。新規獲得の手段としては効率が悪いというレベルではなく、ほとんど売れないからです。ではメールは何に使うべきなのか?それはリピーターの獲得です。一度お店を利用していただいたお客様に対して、メールでコミュニケーションを取りお店へのリピートへと繋げます。このページでは具体的にメールを利用した集客方法についてご紹介します。
ネットショップの集客方法として有効な手段
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メールマガジンとは
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ネットショップにおけるメールマガジン(略称:メルマガ)とは、お店のイベントやセール、新着商品などを伝える電子メールのこと。登録制で希望したユーザーのみ配信される。一度お店を利用したユーザーは半自動的にメルマガ会員として登録されることが多い。※解除もできる。 |
フォローメールとは
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ネットショップにおけるフォローメールとは、商品到着後に送信される商品の状態や使用感などを伺うためのメールのことを指します。アフターケアが充実するほど、お店への信頼感も高くなるためリピート率のアップが期待できます。 |
メールマガジンの書き方とコツ
メールマガジンで一番大切なこと
イベントやクーポンなどでいま買うべき理由を準備してから発行しよう
商品カタログのようなメルマガは効果がありません。イベントや新商品の追加など、ライブ感のある情報の掲載されたメルマガを発行しましょう。店舗イベントやキャンペーン実施など予定がない場合には、メルマガ限定の割引クーポンなど”いま買うべき理由”を用意しからメルマガを配信しましょう。そこまで動線ができていないと購買までは至りません。
メールマガジンの件名/タイトルのつけ方
メールマガジンの件名はとても重要です!メールは開封されなければ意味がありませんが、開封率ばかり気にしすぎて誇大表現的なタイトルは逆効果です。実体験を元にメールマガジン件名つけ方のコツをご紹介します。
件名は何文字が最適なのか?
個人的には下記3点を意識した文字数を推奨しています。人気店舗のメールマガジンも大抵はこの範囲内での文字数が多いようです。
- 件名の文字数は全角30文字~50文字
- 全角20文字前後でも意味のわかる内容が理想的
- 左から重要な事を書きましょう
全角20文字前後で意味がわかる内容としていますが、これはスマートフォンでメールを開いたときの件名で表示される文字数を参考にしています。※主要フリーメルをiPhone6Sで確認したところ、Yahoo!メール18文字、Googleメール22文字、ホットメール19文字でした。Android端末の方が全般的に表示文字数は多くなります。
件名に”数字”を入れると視線が集まる
数字は視線を集めます、そして文章に具体性を出して説得力を高めることができます。
- 昨年人気のTシャツ入荷! → 昨年500枚完売のTシャツ入荷!
- ほとんどの方がうまいと評価! → 98%がうまいと評価!
- 割引セール開催中! → MAX80%OFFセール開催中!
件名を少ない文字数で理解度をあげる方法
件名の最初に単語を入れます。端的で興味を引く言葉がベスト。
- 本日20:00よりセール開始! → 【予告】本日20:00よりセール開始!
- Tシャツ50%OFFセール開催中! → 【半額】Tシャツ50%OFFセール開催中!
- 10週年イベント本日最終日! → 【本日最終日】10週年イベント開催中!
件名にユーザーを限定して興味を引く言葉を入れる
自分のこと!?と思わせるような文章で興味を引く。
- 夏までに痩せたい方必見!
- 脇汗が気になる方は要チェック!
- 猫好きの方に朗報!
件名にお客様の名前を入れるのは意味が無い!?
以前は開封率が上がったが現在はほとんど変わらない
たとえば「○○様へ、最新の入荷情報をお届け!」みたいなメールとかですね。ほとんどのサービスで名前挿入機能を使えば簡単にできます。2008年頃はめずらしさもあり開封率もあがりましたが、年々影響は薄れており現在(2016年)は開封率などもほとんど変わりません。結論を言えばメールマガジンに関しては”どちらでもいい”というのが個人的な見解です。
こんな件名はマナー違反!?開封率を意識しすぎるのは逆効果
広告に「重要」「必読」「要確認」などの単語を件名に入れるのはNG!
お客様にとってメールマガジンは「重要」でも「必読」でも「要確認」でもありません。本当に重要なメールと混合してしまい、紛らわしく迷惑だと感じる方も多いはずです。開封率を意識するあまり、お客様の立場になって考えることを忘れていませんか?迷惑メールフォルダに分類される前にもう一度タイトルを考えてみましょう。
当サイト推奨!メールマガジンの本文構成
人気店舗の大部分が下記のような構成でメルマガ本文を書いています。メールマガジンは途中離脱が基本的な流れなので、最初にイベント情報などのメインコンテンツを入れて、下に進むに連れてお店の定番商品などを紹介する形がおすすめです。
人気店舗に共通するメルマガの本文構成
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挨拶的なものを入れるのならこの部分です。ボリュームは少なめで省略しても構いません。 | |
この部分がメールマガジンのメインとなる部分です。メールマガジンのタイトルはこの部分を要約して内容で作りましょう。 | |
新商品、季節商品などを登録するならこの部分です。商品点数のボリュームは多すぎても構いません。 | |
お店の定番商品や商品ジャンルのバナーなどを掲載します。ある程度は固定的な内容となります。 | |
最期までメールマガジンを離脱しなかった方には、お店のSNSなどへの登録を勧誘してみましょう。 |
メールマガジンに関する補足事項
ライバル店舗のメールマガジンは登録必須
ライバル店舗のメールマガジンは登録して定期購読をしましょう。これほど簡単で効果的な競合店の調査方法はありません。新商品、売れ筋商品などの市場調査だけでなく、相手のイベントよりも前に割引セールを開始するなど調査した情報をタイムリーに活用しましょう。
メールマガジンを送信する時間帯について
最適な時間はお店によって異なります。あなたのお店でアクセス数が増え始める時間、一番商品が売れる時間の少し前が理想的です。アクセス解析などを活用して、あなたのお店のユーザー(メルマガ購読者)がインターネットで活動するタイミングを見極めましょう。
フォローメールのタイミングと文章例
商品購入からリピーターに繋げる流れ
商品を購入してからリピーターに繋げるためのサンクスメールの送信のタイミングと文章例をご紹介します。全てのメールで件名には”必ずショップの名前”を入れましょう。このプロセスにはお店の名前を覚えてもらうという意味合いもあります。関連:フォローメールでリピート率はあがるの?
- 1.購入者への御礼のメール
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「ご注文ありがとうございます」という御礼のメール▼サンプル文章例
○○様
この度はご注文いただき、誠にありがとうございます。
スタッフ一同大変嬉しく思っております。
以下のご注文を承りましたので、間違いがないかご確認をお願いします。・注文内容
・注文の確定状況※在庫の有無など。
・配送時期※発送時期の目安など。在庫未確認の場合:これよりご注文商品につきまして在庫状況と納期の確認作業に入らせていただきます。在庫確保および納期が確定いたしましたら再度ご連絡いたしますので、今しばらくお待ち下さいませ。
商品についてご不明な点などはお気軽にお問い合わせください。
- 2.商品発送を知らせるメール
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「ご注文商品発送のご連絡」など商品の発送したことを伝えるメール▼サンプル文章例
○○様
今回は当店をご利用いただき誠にありがとうございました。
お客様のご注文いただきました商品を発送させていただきました。・お荷物伝票番号
・到着予定日など何かご不明な点などがございましたらお気軽にお問い合わせください。
・お届け後に商品のご感想などもいただけるとうれしいです。
※レビュー投稿ページへのリンク
- 3.商品到着後のフォローメール
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「ご注文の品はいかがでしたでしょうか?」というフォローメール▼サンプル文章例
○○様
先日は当店をご利用いただき、誠にありがとうございました。
商品は無事お手元に届いておりますでしょうか。
配送時のトラブル等はございませんでしたでしょうか。その後、お買い上げ頂きました商品の使い心地はいかがでしょうか。
ご意見やご感想、何かお気づきの点がございましたら、
お気軽に弊社までご連絡くださいませ。当店をご利用いただいたご感想、商品についてのご感想などもいただけるとうれしいです。すでにご記入いただいておりますお客様には、この場をお借り致しましてお礼を申し上げます。※レビュー投稿ページへのリンク
スタッフ一同、またのご来店を心よりお待ちしております。
- 4.ダイレクトメール(メルマガ)を送信する
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最終目標であるリピーターへと繋げましょう
何度かのメールでお店の名前を覚えてもらい、一度買物を経験しているので安心感もあります。お店のセールスメールを送信して、最終目標であるリピーターへと繋げましょう。購入者限定の特典などを用意すると更に効果的です。
▼サンプル文章例・お店のイベント情報
・購入者限定クーポンの配布
・誕生日限定クーポンの配布
・新商品のご案内
フォローメールでリピート率はあがるの?
ほぼ確実にリピート率はあがります!もっと具体的に言うと「メルマガ」の開封率があがります。
なぜフローメールでメルマガの開封率があがるのか!?
フォローメールの回数が増えることで店舗名を覚えているためだと考えられます。毎日何十通も届くメールから、商品を購入した店舗からの重要なメールを選別する際に、件名に記載された店舗名で判断しています。フォローメールの回数が増えるほど、件名に店舗名のついたメールを開封するようになり、繰り返しによりこの件名(お店の名前)のメールは開いても大丈夫だという信頼感につながるのです。ここまで来れば間違いなくメルマガの開封率もアップします。つまりフォローメールはメルマガとワンセットでリピーターに繋げるのが効果的なんです。
フォローメール機能があるネットショップASP
フォローメール機能があるネットショップASPをご紹介します。
関連:ネットショップASPを比較!(独自ECサイトで開業する)
サービス名称
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機能概要
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配信完了ステップメールという機能がフォローメールに該当します。「メール管理」→「自動返信メール管理」→「配信完了ステップメール」にて詳細な設定が可能です。 | |
レギュラープラン以上でフォローメール機能が利用できます。発送メールを送信してから何日後の何時頃にメールを送信するなど、かなり細かな設定まで可能です。 |
合わせてチェックしたいツール
業界注目!文章の改善点を機械がアドバイスするツール
2017年10月5日にコンテンツマーケティングでも高い実績をあげている「株式会社ウェブライダー」が満を持して投入した新サービス。自分で書いた文章を読みやすく、わかりやすくするためのチェックやアドバイスをしてくれます。ネットショップの運営においては、メールやチャットなどでも「間違った言葉」や「失礼な日本語」を使わないようにも利用できます。料金は初期費用別の月額1,980円とのこです。詳細はこちら:文章の完成度を高めるライティングツール「文賢・ぶんけん」LINE@(LINEの無料で使えるビジネス向けアカウント)
LINEをメルマガとして代用できます!
国内最大級の利用者数を誇るSNSサービス、LINEのビジネス向けアカウントが「LINE@」です。従来のメールマガジンよりも開封率が高く、多くの店舗がココぞというイベントなどを伝える際にメルマガの代用ツールとして運用しています。基本料金は無料!詳細はこちら:LINE@