海外発の2つのサービス「Wix・ウィックス」と、「Shopify・ショッピファイ」について、ネットショップを開設を目的として場合について比較しました。
この1ページに、基本料金から売れたときにかかる決済手数料、ショップ事例やデザイン制作環境の違い、サポート面や口コミ・評判までまとめました。ぜひ、参考にしてみてください。
サービス概要
Wix と Shopify の特徴を簡単にご紹介
まずは、ネットショップ開設ツール、Wix(ウィックス)とShopify(ショッピファイ)について、サービスの基本的な特徴などを簡単にご紹介します。
Wix(ウィックス)の特徴
世界190カ国、2億人以上に利用されているホームページ作成ツール
Wix(ウィックス)は、世界190カ国、2億人以上に利用されているホームページ作成ツールです。「Web制作のすべてがここに」というキャッチコピーの通り、誰でも簡単に、これ一つだけでオシャレで高品質なホームページが作成できます。
日本向けのローカライズも大幅に進化
Wixは、数年前までマニュアルなどの英語表記が多く、日本向けローカライズが不完全という状況でしたが、ここ数年で大幅に進化しました。現在は、公式ヘルプの大部分が日本語化され、日本語でのカスタマーサービスも提供されています。
2023年8月2日にクリエイター向け「Wix Studio」がリリース
Wixは2024年8月2日、制作会社やフリーランサー向けの新しいプラットフォーム「Wix Studio」をリリースしました。Wix Studioは、クライアントとのコラボレーション機能、高度なデザインツール、ビジネス管理機能などを提供し、プロフェッショナルなWeb制作をサポートします。これにより、Wixはさらに幅広いユーザー層のニーズに応えられるようになりました。
※本記事では通常版のWixについて解説しています。Wix Studioの詳細については、公式サイトをご確認ください。
関連記事:Wixのネットショップ評判どうなの?実際に掛かる費用・口コミなどをご紹介
Shopify(ショッピファイ)の特徴
世界No.1シェアを誇るオンラインショップ作成ツール
Shopify(ショッピファイ)は、世界175カ国以上で200万を超えるアクティブなオンラインストアに利用されている、Eコマースプラットフォームです。直感的な操作性と豊富な機能、高いカスタマイズ性が評価され、個人事業主から大手企業まで幅広いユーザーに支持されています。
2022年には、Shopifyを利用する世界中の起業家が520万人の雇用を生み出し、2,293億米ドルのGDPに貢献しました。日本でも、Shopifyがサポートする起業家が約7万5,000人の雇用を支え、1兆1,000億円もの事業活動を創出しています。[1]
ショッピファイは、8,000種類以上のアプリ(機能)が用意されている
ショッピファイには、ストアのカスタマイズに活用できる8,000種類以上ものアプリが用意されています。多彩な機能を持つアプリを組み合わせることで、ビジネスに必要な機能を自由自在に追加できるのが大きな特長です。
多言語対応やサポート体制の強化で、日本市場でも存在感を拡大中
海外発のサービスであるShopifyですが、日本語を含む20以上の言語に対応し、国内の利用者も急増しています。24時間365日の日本語サポートを提供するなど、日本市場でのサービス向上にも注力。大手企業の採用事例も増えており、今後さらなる成長が見込まれるプラットフォームです。
[1] 出典:Shopify、世界経済に与えたインパクトをまとめた調査「Shopify Entrepreneurship Index」ベータ版を発表
関連記事:【世界No.1】Shopifyの評判どう?圧倒的に支持される秘密を徹底解明
ネットショップ開設サービスには、Wix や Shopify 以外にも多くの選択肢があります。
個人・副業にも最適!月額無料サービスはこちら
-
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いまやネットショップは、無料で開業できる時代になりました。 初期費用は不要、月額固定費は0円、商品が売れたときのみ手数料が差し引きされて入金される仕組みです。 つまり、ノーリスクで誰でもネットビジネス ...
ECショッピングカートのよくわかる比較表はこちら
-
【2024年最新版】ECショッピングカートを完全比較!よくわかる比較表で違いが一目瞭然
あなたがインターネット上にネットショップを開設したいとき、ぜひチェックしてほしいサービスがECカートです。 ECとは「Eコマース」の略で、国内ではネットショップ作成サービス、ECショッピングカート、E ...
基本的な仕様の比較
料金プランと基本的な仕様の比較(表形式)
まずは、基本料金(初期費用、月額費用)、契約期間、独自ドメイン利用の有り無し、サポート内容など、基本的な仕様について比較表にまとめました。
サービス名称 |
Wix
(ウィックス)
|
Shopify
(ショッピファイ)
|
|
---|---|---|---|
運営事業者 |
Wix.com, Inc |
Shopify_Japan株式会社
|
|
導入店舗の傾向 📊 規模の目安を確認 |
小規模から中規模向け |
小規模から大規模向け |
|
初期費用 |
無料 |
無料 ※全プラン共通 |
|
月額費用 (毎月の固定費) |
※オンライン決済はスモールビジネスプラン以上
無料版
0円パーソナル
1年契約:1,200円 (税抜)月契約:1,800円 (税抜)
スモールビジネス
1年契約:2,100円 (税抜)月契約:2,600円 (税抜)
ビジネス
人気
1年契約:2,600円 (税抜)月契約:3,000円 (税抜)
ビジネスプライム
1年契約:12,000円 (税抜)月契約:12,900円 (税抜)
|
ベーシック(個人事業主向け)
人気
年払い:
3,650円月払い:4,850円
スタンダード(少人数チーム向け)
年払い:
10,100円月払い:13,500円
プレミアム(ビジネスが拡大)
年払い:
44,000円月払い:58,500円
※更新情報:2024年5月15日、円建て払いが可能になりました。
|
|
最短契約期間 |
1ヶ月 |
1ヶ月 |
|
商品登録数 |
最大50,000個 ※多いとパフォーマンスに影響する。 |
無制限 |
|
ア ド レ ス |
独自ドメイン |
パーソナル以上 |
利用可能 |
常時SSL化 |
標準対応 |
標準対応 |
|
備考欄 |
独自ドメインは有料プランの初回契約時に無料提供されます。有料プランの更新時には、別途ドメイン費用も発生します。他社サービスで取得した、独自ドメインも利用できます。 | 独自ドメインは他社サービスで取得したものでも設定して利用できます。プランは上記以外に「Shopify plus」という、よりカスタマイズ性の高い最上位プランも提供されています。 | |
サ ポ | ト 窓 口 |
電話 |
◯※ |
- |
メール |
◯ |
◯ |
|
備考欄 |
技術的なサポートはメールのみ。※電話は、日本語対応でアカウントに関する問い合わせができます。 | 電話とチャットは英語のみ対応しています。X(旧Twitter)でも日本語でサポートをしています。 | |
サービス選びのポイント |
Wixのプラン比較
プラン名 | 無料版 | パーソナル | スモールビジネス | ビジネス | ビジネスプライム |
---|---|---|---|---|---|
料金 | ¥0/月 | ¥1,200/月 | ¥2,100/月 | ¥2,600/月 | ¥12,000/月 |
共同管理者数 | 0名 | 2名 | 5名 | 10名 | 15名 |
データ容量 | 500MB | 2GB | 50GB | 100GB | 無制限 |
マーケティングツール | - | ライト | ベーシック | スタンダード | アドバンス |
独自ドメイン | - | 初年度無料 | 初年度無料 | 初年度無料 | 初年度無料 |
CMSアイテム数 | 500件 | 1,500件 | 4,000件 | 10,000件 | 100,000件 |
広告非表示 | - | ○ | ○ | ○ | ○ |
決済機能 | - | - | ○ | ○ | ○ |
Eコマース機能 | - | - | 基本的 | 標準的 | 高度 |
開発者機能 | - | - | - | - | 高度 |
Wixの無料版と有料版の違い
Wixの無料版と有料版の主な違いは、共同管理者数、データ容量、CMSアイテム数、広告の有無などです。
CMSアイテム数とは、ブログ記事やECサイトの商品ページなど、コンテンツ管理システムで作成するページの数を指します。無料版は500件と少なめですが、有料プランではより多くのCMSアイテムを作成できます。
ネットショップ・予約サイトはスモールビジネス以上の契約が必要
ネットショップや予約サイトを作るには、Wixのスモールビジネス以上のプランへの契約が必須です。
スモールビジネスプランから基本的なEコマース機能や予約管理機能が利用可能で、ビジネスの成長に合わせて上位プランにアップグレードできます。プランごとに利用できる機能が異なるため、必要な機能を見極めて選択しましょう。
Wixのプラン改定について(2023年10月16日更新)
2023年10月16日に、Wixはプランの改定を行いました。それまで提供されていた「ホームページ」と「ビジネス&Eコマース」の2つのカテゴリーは廃止され、現在は全てのプランが「Wix プレミアムプラン」として統合されています。
この変更により、プラン名称と料金設定が一部変更されています。例えば、旧ホームページプランの「ベーシックプラン」(月額900円)は、現在の「パーソナルプラン」(月額1,200円)に相当するプランとなりました。
Wixを利用する際は、公式サイトにて最新のプラン内容をご確認いただくことをおすすめします。また、ネット上の情報については、情報の鮮度や正確性を見極めながら参考にしていただくと良いでしょう。
Shopifyのプラン比較(ベーシック・スタンダード・プレミアム)
Shopifyの公式サイト「すべてのプランの特徴を比較する」より、主要な機能と違う部分を抜粋して表にまとめてみました。
項目 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
推奨の利用者 | 個人事業主向け | 少人数のチーム | ビジネスが拡大 |
年額価格 (円/月) | 3,650円 | 11,000円 | 44,000円 |
カード手数料 (オンライン) | 3.55% + ¥0 | 3.4% + ¥0 | 3.25% + ¥0 |
カード手数料 (外部決済) | 2% | 1% | 0.6% |
在庫ロケーション | 10か所 | 10か所 | 10か所 |
チャットサポート | 24時間 | 24時間 | 24時間 (強化) |
ローカライズされたグローバル販売 | 3か国 | 3か国 | 3か国 + 追加 ($59/月/国) |
スタッフアカウント | - | 5件 | 15件 |
チェックアウト処理能力 | - | - | 10倍 |
カスタムレポートと分析 | - | - | 〇 |
POS Lite | 〇 | 〇 | 〇 |
最初の1か月 | $1 | $1 | $1 |
請求頻度 | 年1回 | 年1回 | 年1回 |
カスタムアプリ (Shopify API・PII アクセス) | - | 〇 | 〇 |
Shopifyのベーシックとスタンダードプランの違いとは
ベーシックとスタンダードプランの違いは、下記の3つだけです。
項目 | ベーシック | スタンダード |
---|---|---|
スタッフアカウント | 追加不可 | 5件まで追加可能 |
カスタムアプリ (Shopify API・PII アクセス) | - | 〇 |
カード手数料 (オンライン) | 3.55% + ¥0 | 3.4% + ¥0 |
カード手数料 (外部決済) | 2% | 1% |
以前は、ストア分析のレポートに違いがあったのですが、現在はどちらも「スタンダード分析」で同じです。つまり、一人または少人数で運営する場合には、ベーシックプランで問題ありません。また、プランの変更はいつでも可能です。
決済手数料と入金サイクルの比較
決済手数料、振込手数料、入金サイクルの比較(表形式)
商品が売れると、支払い方法に応じた決済手数料が差し引きされて入金されます。ここでは、一番利用頻度の高いクレジットカード決済手数料を比較しましょう。
Wix と Shopifyの、公式クレジットカード決済手数料、振込手数料、入金サイクルなどを比較表にまとめました。
Wix と Shopify、どちらのサービスも、売上金から下記手数料(決済手数料、振込手数料)を差し引いたものが入金額となります。
サービス名称 |
Wix
(ウィックス)
|
Shopify
(ショッピファイ)
|
---|---|---|
決済手数料
(クレジットカード) |
Shopifyペイメント
月額無料で導入可能
ベーシック
3.55%スタンダード
3.4%プレミアム
3.25%補足事項
※Shopifyペイメント以外の外部決済は、2% (ベーシック)、1% (スタンダード)、0.6% (プレミアム)取引手数料が加算される。
|
|
振込手数料
|
Stripe / Square
無料 |
Shopifyペイメント
無料
|
入金サイクル
|
Square
最短翌日Stripe
毎週 |
|
備考欄
|
Wixには「Wx Payments」という公式決済もありますが、日本国内のサービスには対応していません。そこで、Stripe、Square、KOMOJUなどの外部決済サービスを利用します。 |
PCI-DSSのレベル1に準拠。リボ・分割払いには未対応です。※ただし、Shopifyペイメント以外の外部決済を通じて、リボ・分割払いにも対応できます。 |
サービス選びのポイント
|
上記2サービスも含めた、全ECショッピングカートの決済手数料の比較はこちら
-
【2024年最新】ネットショップの決済手数料を比較!最安値サービスはコレ
ネットショップ作成サービスのクレジットカード決済手数料について比較してみました。初期費用、月額費用とあわせてチェックしてみてください。 こんな方におすすめの記事 無料サービスで実質的に負担する手数料に ...
続けて、具体的な金額がイメージしやすいように2つのサービスで、5万円売り上げたときに発生する合計手数料と振込金額を試算してみました。
計算例:Wixで5万円売り上げた場合の合計手数料
Wixのスモールビジネスプラン以上(Stripe)の場合の5万円売り上げ時の手数料(計算式)
プラン:スモールビジネスプラン以上
決済サービス:Stripe / Square ※どちらも手数料は共通
振込サイクル:Stripe 毎週、Square 最短翌日
決済手数料:50,000円 × 3.6% = 1,800円
振込手数料:無料
手数料合計:決済手数料 + 振込手数料 = 1,800円 + 0円 = 1,800円
※Wixでは、Stripe、または、Squareを利用した場合、スモールビジネスプラン以上なら決済手数料は3.6%、振込手数料は無料です。
計算例:Shopifyで5万円売り上げた場合の合計手数料
Shopifyのベーシックプランで5万円売り上げたときにかかる合計手数料(計算式)
プラン:ベーシックプラン
決済サービス:Shopifyペイメント
振込サイクル:毎週日曜日締め、翌週金曜日払い
決済手数料:50,000円 × 3.55% = 1,775円
振込手数料:無料
手数料合計:決済手数料 + 振込手数料 = 1,775円 + 0円 = 1,775円
※Shopifyペイメントを利用した場合、振込手数料は無料です。ただし、Shopifyペイメント以外の外部決済を利用した場合は、取引手数料が加算されます。
Shopifyのスタンダードプランで5万円売り上げたときにかかる合計手数料(計算式)
プラン:スタンダードプラン
決済サービス:Shopifyペイメント
振込サイクル:毎週日曜日締め、翌週金曜日払い
決済手数料:50,000円 × 3.4% = 1,700円
振込手数料:無料
手数料合計:決済手数料 + 振込手数料 = 1,700円 + 0円 = 1,700円
※Shopifyペイメントを利用した場合、振込手数料は無料です。ただし、Shopifyペイメント以外の外部決済を利用した場合は、取引手数料が加算されます。
対応している支払い方法の比較
Wix と Shopify に導入できる支払い方法(比較表)
Wix と Shopifyの導入できる決済手段について、主要決済の対応状況を比較表にまとめました。決済手段が豊富なほど、カートからの離脱率が低くなる傾向があります。事前に確認しておきましょう。
サービス名称 |
Wix
(ウィックス)
|
Shopify
(ショッピファイ)
|
|
---|---|---|---|
クレジットカード
|
一括払 |
◯ |
◯
|
分割払 |
- |
◯ |
|
コンビニ決済 |
◯※ |
◯ |
|
銀行振込 |
◯ |
◯※ |
|
後払い決済 |
◯※ |
◯ |
|
キャリア決済 |
◯※ |
◯ |
|
代金引換 |
- |
◯※ |
|
Amazon Pay |
- |
◯※ |
|
楽天ペイ決済 |
- |
◯ |
|
PayPay(ペイペイ) |
◯※ |
◯ |
|
PayPal(ペイパル) |
◯ |
◯ |
|
Stripe |
◯ |
◯ |
|
Square |
◯ |
- |
|
Google Pay
|
- |
◯ |
|
備考欄
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連携できる決済代行サービス
Stripe、Square、KOMOJU、GMO イプシロン
クレジットカード決済は、Stripe、Squareなどで導入可能。※コンビニ決済、キャリア決済、後払い決済(ペイディ)、PayPayは、KOMOJUと連携して導入できます。
|
連携できる決済代行サービス
Shopifyペイメント、SBペイメントサービス、AmazonPay、Google Pay、Apple Pay、KOMOJU、PayPal、Paidy、NP後払い、atoneなど 参照元
Shopifyペイメントは、各種クレジットカード決済、Apple Pay、Google Pay、Shop Pay、に対応しています。※Amazon Payは法人限定です。※代金引換、銀行振込は手動の決済方法から作成できます。【重要】Shopifyペイメント以外の外部決済は、2% (ベーシック)、1% (スタンダード)、0.6% (プレミアム)取引手数料が加算されます。
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サービス選びのポイント
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Shopifyペイメントの強み、Shop Payで購入体験を向上できる
Shopifyペイメントを導入すると、お客様は「Shop Pay(ショップペイ)」という独立した決済サービスで買い物ができるようになります。※設定でオフにもできる
「Shop Pay」は、クレジットカード情報や配送先住所などを暗号化して保存できるため、次回の購入時に再入力の手間を省くことができます。
これにより、Shopifyで制作されたネットショップ同士でも、モールで買い物をするように「Shop Pay」の会員情報を使い買い物ができるようになります。
公式サイトの情報によると、Shopifyでの購入者の43%が「Shop Pay」を利用しており、決済が原因でのカゴ落ちなどの予防策としても期待できます。
Shopifyペイメントは、海外の現地通貨での決済に対応している
Shopifyペイメントは130以上の通貨に対応しており、海外の顧客は自国通貨で決済できるため、お客様は為替レートを気にせずに購入できます。
これにより、海外販売の障壁が下がり、グローバル展開がしやすくなります。多くの国内決済代行業者が多通貨に対応していない中、Shopifyペイメントの通貨対応力は大きな強みと言えるでしょう。
Shopifyで外部決済を使う前に知っておきたい追加手数料
Shopifyでは、Shopifyペイメント以外の外部決済を利用する際、プランに応じた追加の取引手数料が発生します。
- ベーシックプラン:2%
- スタンダードプラン:1%
- プレミアムプラン:0.6%
外部決済の利用を検討する際は、コストを慎重に計算し、必要性を見極めることが重要です。Shopifyペイメントを利用すれば、この追加手数料を回避できます。
ショップ事例とデザインの比較
Wix と Shopifyのショップ事例を比較
Wix と Shopify、それぞれ実際に運用されているサイトのデザインを確認してみましょう。
Wix
(ウィックス)
|
Shopify
(ショッピファイ)
|
---|---|
Shopifyは、有名ブランドやインフルエンサーも利用している
世界的に有名なブランドも多数Shopifyを利用しています。例えば、環境に優しいフットウェアブランドのAllbirds(オールバーズ)や、キム・カーダシアンのSKIMS(スキムス)など、数多くの著名ブランドがShopifyでオンラインストアを構築しています。(※2024年4月確認時点)
日本でも、ドリンクウェアブランドのKINTO(キントー)、沖縄を代表するオリオンビール、人気ファッションブランドのWEGO(ウィゴー)など、ファッションや食品、ライフスタイル関連の有名ブランドがShopifyを活用しています。(※2024年4月確認時点)
また、世界的インフルエンサーのカイリー・ジェンナーが立ち上げたKylie Cosmetics(カイリーコスメティックス)もShopifyを使用しており、インフルエンサーのブランディングにもShopifyは欠かせないプラットフォームとなっています。(※2024年4月確認時点)
Wixのデザイン特徴
Wixのサイト制作に関する動画
Wixのネットショップ作成に関する紹介動画です。完成したECサイトのイメージと、サイト制作画面の様子も少し確認できまます。
Wixのサイト制作について
初心者でも直感的にドラッグ&ドロップで操作できる
Wixは、初心者でも直感的に操作できるウェブデザインプラットフォームです。画像やテキスト、ボタンなどの要素を、マウスで掴んで好きな位置に配置するだけで、簡単にサイトのデザインを作成できます。
AIによる質問に答えてサイトが作成できる
新規サイトを作成する方法は、AIによる質問に答えてサイトを作成する方法と、テンプレートを使用する方法の2つがあります。
Wixは800種類以上のテンプレートが無料で使える
ネットショップ、ポートフォリオ、ブログなど、用途に合わせたテンプレートを選ぶことができます。選んだテンプレートをベースに、自分好みにカスタマイズすることも可能です。
上級者向け機能「Velo開発モード」で高度なカスタマイズも実現
さらに、Wixには「Velo開発モード」という機能も搭載されています。これは、JavaScriptやWix独自のスクリプト言語であるVelo APIを使ってサイトの動作をプログラムできる、上級者向けの機能です。Veloを使えば、よりインタラクティブで動きのあるサイトを作ることができます。
Shopifyのデザイン特徴
Shopifyのサイト制作に関する動画
Shopify公式による管理画面の概要動画です。販売チャネルセクションでは、オンラインストアのデザインをカスタマイズする方法を解説されています。
デザイン面では、テーマの選択・編集、カスタムページ作成、ナビゲーション設定などの機能に触れています。ネットショップのデザインをコントロールするのに役立つ内容となっています。
上の動画は「Gempage」という、ドラッグ&ドロップなど、直感的な操作だけで手軽にページを作成できる有料アプリです。Shopifyは、販売機能だけでけではなく、デザイン制作などを補助してくれる追加機能なども豊富にあります。
Shopifyのサイト制作について
Shopifyは高度なカスタマイズにも対応
Shopifyは初心者向けの使いやすいインターフェースだけでなく、Liquid(リキッド)というShopify独自のテンプレート言語を使ってテーマを自由にカスタマイズできます。ただし、高度なカスタマイズには専門的な知識が必要です。
無料から有料まで多彩なテーマを用意
Shopifyには無料テーマに加え、150ドルから350ドル程度の有料テーマも提供されています。複数のテーマをインストールして、簡単に切り替えることも可能です。
アプリを使ってランディングページも簡単作成
「Shogun」や「Gempage」など有料のページビルダーを導入すれば、初心者でもドラッグ&ドロップの操作だけでランディングページを作成できます。ただし、テーマとの互換性や制約については事前に確認が必要です。
プロへの依頼は公式コミュニティページから
Shopifyのサイト構築をプロに依頼したい場合は、公式サイトのコミュニティページ「日本のShopify ExpertsとShopify Plus Partnersの一覧」を参考にしましょう。最低予算は200万円からで、紹介フォームから問い合わせることができます。
今回ショップ事例を調査して気がついたこと
今回、WixとShopifyのショップ事例を芸能人やインフルエンサーを中心に50件以上調査したところ、興味深い傾向が見られました。
Wixで構築していた店舗が、後にShopifyに移転したというケースが複数確認されました。一方で、ShopifyからWixへ移転した事例は見当たりませんでした。
Shopifyは、初心者でも使いやすいインターフェースを備えている上に、テンプレートの編集など高度なカスタマイズにも対応しています。そのため、ショップの成長に合わせてより幅広い機能を求めるニーズに応えられるのでしょう。
将来的な機能拡張や、ビジネスの成長を見据えてECプラットフォームを選定する際は、この点も考慮に入れておくと良いかもしれません。
搭載機能の比較
Wix と Shopifyの搭載機能を比較(表形式)
ネットショップに搭載されている機能について比較表にまとめました。有料オプションなどもあるため、補足事項もチェックしてください。
サービス名称 |
Wix
(ウィックス)
|
Shopify
(ショッピファイ)
|
|
---|---|---|---|
公式サイト
|
|||
基
本 機 能 |
送料詳細設定
|
◯ |
◯ |
HTML編集
|
△※ |
◯ |
|
年齢制限
|
◯ |
◯※ |
|
パスワード保護
|
◯※ |
◯ |
|
購入個数制限
|
- |
◯ |
|
名入れ
|
◯ |
◯ |
|
英語表記
|
◯ |
◯ |
|
複数配送先指定
|
- |
◯※ |
|
副管理者
|
◯ |
◯ |
|
外部カート
|
- |
◯ |
|
アクセス解析
|
◯ |
◯ |
|
集客・販
促 関 連 |
クーポン発行
|
◯ |
◯ |
レビュー機能
|
- |
◯※ |
|
ポイント機能
|
◯ |
◯※ |
|
再入荷通知
|
◯ |
◯※ |
|
レコメンド機能
|
- |
◯※ |
|
フォローメール
|
◯ |
◯※ |
|
メールマガジン
|
◯※ |
◯※ |
|
販
売 機 能 |
予約販売
|
◯※ |
◯※ |
定期販売
|
◯ |
◯※ |
|
まとめ販売
|
- |
◯※ |
|
抽選販売
|
- |
- |
|
オーダーメイド販売
|
- |
- |
|
ダウンロード販売
|
◯ |
◯※ |
|
電子チケット
|
△※ |
- |
|
デ
| タ |
商品一括登録(CSV)
|
◯ |
◯ |
商品一括DL(CSV)
|
◯ |
◯ |
|
連携
|
オンデマンド販売
|
- |
◯※ |
インスタグラム連携
|
◯ |
◯ |
|
Googleショッピング連携
|
- |
◯※ |
|
サービス選びのポイント |
補足事項 |
||
Wix |
※電子チケット販売:印字のチケット販売機能がついています。 ※HTML編集:パーツとして追加して部分的に編集できます。 ※予約販売:Wix ブッキングという店舗予約サービスもあります。 ※会員限定ページ、メールマガジンは、別途「 Wix メルマガ配信プラン・Ascend by Wix」月額:1,083円~の契約が必要になります。 ※Wixは、他にも有料で追加できる機能などもあります。 |
|
Shopify |
※ショッピファイには、ストアのカスタマイズに活用できる8,000種類以上ものアプリが用意されています。一例、メールマガジン(Shopify メール)は固定費無料で毎月10,000通までは無料、それ移行は1,000通ごとに1ドル(USD)掛かります。標準機能:注文管理、商品管理、多通貨・多言語対応、顧客管理、ストア分析、マーケティング、割引管理、ブログ機能など。 |
Shopifyは8,000種類以上のアプリが用意されている
ショッピファイには、ストアのカスタマイズに活用できる8,000種類以上(2024年4月時点)ものアプリが用意されています。多彩な機能を持つアプリを組み合わせることで、ビジネスに必要な機能を自由自在に追加できるのが大きな特長です。
販路拡大や業務効率化など、ショップ運営に役立つ人気アプリも数多くそろっています。例えば、GoogleやYouTube、TikTok、Pinterestなどの人気プラットフォームとの連携アプリを使えば、幅広いチャネルでの集客・販促が可能です。
Shopifyは、2021年に国内ECプラットフォームとして最速でTikTok For Businessと連携しました。同社は、新たなプラットフォームが登場した際にも機動的に対応し、最短期間で連携を実現できる点が強みです。最新プラットフォームとの早期連携は、Shopifyの大きなアドバンテージの一つと言えるでしょう。
また、ChatGPTを活用した自動会話アプリなど、最新のAI技術を取り入れたアプリも登場しており、お客様対応の効率化にも役立ちます。在庫管理や配送料金の設定など、バックオフィス業務の省力化につながるアプリも人気です。
8,000種類以上という圧倒的な数のアプリが用意されていることで、ストアオーナーは必要な機能を柔軟に拡張できます。アプリを組み合わせて活用することで、まさに自分だけのオリジナルショップを作り上げられるのが、Shopifyの大きな魅力と言えるでしょう。
実店舗連携とオムニチャネル対応の比較
Wix と Shopifyの実店舗との連携を比較
実店舗やイベントなどで販売予定のある方は、WixやShopifyと連携するPOSレジを使用することで、注文や在庫情報などをスムーズに管理できます。
同時に、ブランドアプリなどを導入することで、実店舗とECを統合し、オムニチャネルな購入体験をお客様に提供できます。
サービス名称 |
Wix
(ウィックス)
|
Shopify
(ショッピファイ)
|
---|---|---|
店舗レジ連携
|
- | Shopify POS スマレジ(無料~) |
オムニチャンネル
|
- |
スマレジ×Omni Hub |
補足事項
|
- |
実店舗とのオムニチャンネル化には、国内ではスマレジ×Omni Hubという組み合わせが定番です。 |
実店舗のデジタル化がまだという方は、お店のキャッシュレス化に最適な以下の記事もあわせてチェックしてください。
「【2024年最新】マルチ決済端末13選を完全比較!目的別の選び方」 では、キャッシュレス決済の導入に役立つ情報が満載です。 気になる方は、ぜひこちらをクリックしてみてください。
また、タブレットPOSレジの導入を検討中の方には「【2024年最新】タブレットPOSレジ徹底比較!おすすめタイプ別・料金と口コミまで網羅」 がおすすめです。 こちらの記事では無料から導入できるタブレットPOSレジをご紹介しています。
サポート体制の比較
Wix と Shopifyのサポート面を比較しました
WixとShopifyのサポート面に関して比較してみました。万が一のトラブルでの対応など、運営のサポートなども確認しておきましょう。
サービス名称 |
Wix
(ウィックス)
|
Shopify
(ショッピファイ)
|
|
---|---|---|---|
問い合わせ窓口
|
電話
|
◯※ | - |
メール
|
◯ |
◯ |
|
備考欄
|
技術的なサポートはメールのみ。※電話は、日本語対応でアカウントに関する問い合わせができます。 |
電話とチャットは英語のみ対応しています。X(旧Twitter)でも日本語でサポートをしています。 |
口コミ・評判|気になるクチコミをピックアップ
Wix と Shopifyの口コミ・評判をご紹介
WixとShopifyに関連する、個人的に気になった口コミをピックアップしてご紹介します。
Wixの口コミ・評判
KOMOJUを連携することで豊富な決済を導入できます。
決済プラットフォームのKOMOJU、めっちゃ優秀やん。
— ひでや | Wixマイスター (@hideya_w) February 12, 2023
あらゆる決済導入できる。
これ一本でいけそう、そしてWixフレンドリー(^^
(Wixでの設定方法の記事がKOMOJU内にある。) pic.twitter.com/Gmrw2HZZCx
Wixは多機能であるがゆえに難しいという口コミもありました。
Wix難しいやん。よく使われてるからもっと簡単だと思っていたよ。
— 千号熊 (@greenskyf) January 16, 2024
Shopifyの口コミ・評判
外部サービスとの高い連携性能を評価する声が多いです。
Shopifyだから売上が上がるわけではありせん。
— Yana@Shopify開発運用 (@pyonpyon_blog) February 10, 2024
ただし、マーケティングツールとの連携やマーチャントの利用しやすさは異常である(すごい)と感じております。
他にもすごいところたくさんあります。
だからShopifyが大好きです。
Shopifyに導入すべき決済として、Shopifyペイメント、AmazonPay、Paidyをあげるユーザーは多いです。
Shopifyで導入すべき決済方法は、下記の3つ。
— ジョー|EC集客・データ分析 (@joe_ecmarketing) June 19, 2023
・Shopifyペイメント
・AmazonPay
・Paidy
ヒートマップや決済方法をみても、AmazonPayのニーズが強いし、結果的なCVRも上昇するのはわかってるけど、「3.9%+外部取引手数料」が痛いのが前提。… pic.twitter.com/u3trcDXHTr
結論:【EC構築】Wix と Shopify - あなたに最適なのはどちら?
海外発の2つのサービス「Shopify・ショッピファイ」と、「Wix・ウィックス」について、ネットショップを開設を目的として場合について比較しました。
Wixは、こんな方におすすめ
WixはWixユーザーや操作感が好みの方におすすめ
Wixは、すでにWixでホームページを制作している方や、Wixのデザインや操作感が気に入っている方におすすめのプラットフォームです。
初心者向けのドラッグ&ドロップ操作が魅力
Wixの最大の魅力は、初心者でもドラッグ&ドロップでページを制作できる直感的な操作性です。小規模サイトやランディングページなどの制作にも向いています。
WixはECだけでなく本格的な予約サイトも作成可能
Wixには、本格的なECサイトや予約サイトを作るために様々なアプリが用意されています。例えば、Wix Storesは商品登録から決済までをWix上で完結できるECプラットフォームです。また、Wix Bookingsを使い本格的な予約サイトも作れます。
日本向けローカライズは進展中だが情報量はShopifyに劣る
近年、Wixの日本向けローカライズは進んでいますが、Shopifyと比較するとインターネット上の情報量は少ない印象です。
そのため、オンラインショップに関連した有料アプリの選定や追加についても、Shopifyよりもハードルが高く感じられます。もちろん、自分で調べて制作できる方や、時間をかけて取り組める方であれば問題ありません。
Shopifyは、こんな方におすすめ
高度な機能を使ってネットショップを育てていきたい方
Shopifyは多機能でカスタマイズ性が高いのが特徴です。アプリの追加により、さらに高度な機能も利用可能。ネットショップを成長させたい方におすすめのサービスと言えます。Wixよりもネット上の情報が豊富なのもメリットです。
実店舗との連携やオムニチャンネルを目指したい方
Shopifyは実店舗との連携が得意です。POSレジとの連携やブランドアプリの導入により、オムニチャンネル化も可能です。実店舗とネットの融合を目指す方は確認しておきたいポイントですね。
海外展開も視野に入れている場合は最適
Shopifyは多言語対応などグローバルな機能が充実しています。ただし公式サポートは英語のみなので、そこは注意が必要です。海外展開を目指す方にはうってつけのプラットフォームと言えるでしょう。
豊富なテーマやアプリでカスタマイズしたい方
有料も含めて多彩なテーマとアプリが用意されているのがShopifyの魅力です。専門的な知識がなくても、デザインや機能にこだわりたい方におすすめです。ECサイトとしてのカスタマイズ性の高さはWixを上回ります。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。
また新しい情報などあれば更新していきます。