法人向けのレンタルサーバーの選び方と、自分も利用しているおすすめサービスについてご紹介します。
10年以上前のWEB制作会社時代から通算して200サイト以上、主要なレンタルサーバーの大部分を利用してきた経験をもとに解説しています。
基礎知識
レンタルサーバーの種類は全部で4種類
レンタルサーバーは、共有サーバー、専用サーバー、VPS(仮想専用サーバー)、クラウドサーバーの4種類に分類できます。
共有サーバー
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専用サーバー
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VPS/クラウド
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利用状況
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共有
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占有
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仮想占有
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料金
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安い
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高い
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中間
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安定性
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普通
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高い
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高い
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自由度
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低い
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高い
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高い
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必要スキル
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初級者~
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中級者~上級者
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中級者~上級者
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共有サーバーはたとえると「シェアハウス」です。1つのサーバーを複数人で共有します。料金は安いですが、安定感や自由度は他のタイプより劣ります。
専用サーバーは「一軒家」です、費用は高いですが、住人は自分だけなので居心地は申し分ありません。
VPS(Virtual Private Server)/クラウドは共有サーバーを仮想的に切り分けた「マンション」タイプです。一軒家よりも費用は抑えて安定感と自由が提供されます。
VPSとクラウドの違いは、どちらも仮想サーバーを利用したもので明確な違いの定義はありません。使う側としては、VPSは固定金額、クラウドは従量課金(アクセス分だけお金が掛かる)という料金体系の違いを把握しておきましょう。
レンタルサーバーの使いみちで判断すればOK。
少しややこしく説明しましたが、結論としては使いみちで選べば問題ありません。
共有サーバーを選ぶべきケース
- 小規模~中規模の企業サイト・ネットショップ
- 店舗のホームページ
- 個人、企業のブログ
専用サーバーを選ぶべきケース
- 大規模な企業サイト・ネットショップ
- ネットゲーム、ネットサービス
- メールサーバー、グループウェア
続けて、小~中規模の企業サイトにも最適な共有サーバーについて解説しています。
個人向けと法人向けレンタルサーバーの違いとは!?
あくまでも事業者が「法人向け」に最適化したレンタルサーバーというだけで明確な定義などはありません。個人向けを法人が利用しても問題ありません。
エックスサーバーの通常版・ビジネスサーバーの違いを調査
国内NO.1の利用シェアを誇る、エックスサーバーの「通常版」と、法人向けの「ビジネス」を比較してみました。X10、B10は、スタンダードプランの旧名です。
項目/名称
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通常版(X10)
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ビジネス(B10)
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初期費用
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3,300円
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16,500円
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月額費用
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990円~
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3,762円~
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ディスクスペース(SSD)
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200GB
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300GB
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無料独自SSL
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無料
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無料
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自動バックアップ
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◯
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◯
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管理ユーザー設定
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-
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◯
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MySQL
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50個
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無制限
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Web改ざん検知
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-
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◯
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セコムセキュリティ診断
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-
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◯
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公式サイト
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違う部分だけ抜き出すと下記のとおりです。
- アクセス耐性、表示速度の強化。
- セキュリティ面での強化。
- 管理ユーザー設定が使える。※複数ユーザー利用。
- MySQLが無制限で使える。
エックスサーバーに限らず、法人向けと個人向けサービスの違いは「アクセス耐性」と「セキュリティ面の強化」です。
続けて、上記の比較だけでわからない部分について解説していきます。
通常版の方が503エラーなどアクセス制限のリスクが大きい。
共用サーバーでは、WEBサイトにアクセスが集中した際に、他の利用者に迷惑が掛からないように「503エラー」でアクセス制限が掛けられることがあります。
アクセス制限の発生する転送量の目安は一緒です。
エックスサーバーのアクセス制限が発生する転送量の目安は上記のとおりです。1ページ2Mで計算すると、75,000PV/日くらいは耐えられる計算になります。
この転送量の目安ですが、通常版でもビジネス版(上画像)でも変わりありません。通常版のX10プラン=ビジネス版のB10プランという形で共通しています。
ビジネスと違いがでるのは同時接続数での耐性です。
転送量は目安に満たない場合でも、同時アクセスでサーバーに負荷が掛かりすぎると、サイトにアクセスできなくなります。明確な基準は公表されていません。
個人的には、エックスサーバーの通常版を利用した場合、同時アクセス数1,000人あたりでアクセス制限を掛けられる印象があります。もちろん、それ以下でも掛けられる事もあれば、それ以上でも掛からない場合もあります。
ちなみに、エックスサーバーは他社と比較しても同時アクセスに強いです。他社サービスですがは、同時接続200程度でもアクセス制限を掛けられた事もあります。
同時接続数に制限を掛けられてしまう場合もある。
また、頻繁に大量のアクセスによりサーバーに負担を掛けると、同時接続数に制限を掛けられてしまう場合もあります。
一度アクセス制限を掛けられると、何かしらの対策をして認められないと制限は解除されません、解除も段階的なのでなにかと面倒です。
同時アクセス数の状況に応じて、共通サーバー→法人向け共通サーバー→クラウド型→VPS→専用サーバーという形で利用を検討していけばいいですね。
ビジネスの機械的損出を防ぐならば法人向けサーバーを推奨。
お店や商品が、テレビ、雑誌、インフルエンサーのSNSなどでピックアップされて、突発的にWEBサイトのアクセスが集中することはよくあります。
上画像は「Xserver Business」のWEBサイトです。通常版よりも、アクセス耐性と表示速度をセールスポイントにしていることがよくわかります。
色々と説明してきたが、実際に利用してみないとサービスの良し悪しは判断できない。
そんな法人向けのレンタルサーバー選びですが、実際に利用してみないとサービスの良し悪しなどの判断は難しいです。
また、以前は、速度が早くてサポートも充実していたのに、利用者が増えてサービスが劣化してしまったものなどもあります。
そこで、実際に主要なレンタルサーバーを利用してきた経験をもとに、本当におすすめできるビジネス用途のレンタルサーバーをご紹介します。
おすすめの法人向けレンタルサーバー
予算にあわせて二つのサービスをご紹介
予算にあわせて二つのサービスをピックアップしてみました。
- 予算に余裕のある方・・・CPIレンタルサーバー(月額4,180円~)
- 費用を押さえたい方・・・エックスサーバー(月額990円~)
エックスサーバーに関しては、通常版もビジネス用途に幅広く利用されています。
続けて、上記二つのサービスについて詳しく解説していきます。
CPI[予算に余裕があるならばこちら]
サービス名称
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CPI
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運営事業者
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KDDI株式会社
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初期費用
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0円※~
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月額費用
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4,180円(税込)※~
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※共有レンタルサーバーで12ヶ月(一年)契約時の場合です。
法人利用率90%以上KDDIグループの信頼感のあるサービス。
KDDIグループ企業が運営している、ビジネス向けのレンタルサーバーです。法人の利用率90%以上、ビジネス用途での信頼性の高さがよくわかります。
CPIの最大の魅力はサーバーが安定していることです。
もう10年以上前、私がWEB制作会社に勤めている頃から、安定感には定評がありましたが年々アップデートしてさらに強化されています。また、万が一、落ちた場合の復旧も他社よりも早いです。
国産SSLサーバー証明書が1ドメイン分無料で使える。
24時間電話サポート、自動バックアップなど。ビジネス用途に必須な機能は全て標準登載です。SSLに関しては、CPIが独自に提供する国産SSLが1ドメイン分を無料で利用できます。
エックスサーバー[費用をおさえるならばこちら]
サービス名称
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エックスサーバー
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運営事業者
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エックスサーバー株式会社
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初期費用
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3,300円(税込)
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月額費用
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990円(税込)~
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国内NO.1のシェアを誇るサービス。
エックスサーバーは国内NO.1の利用シェアを誇るサービスです。個人はもちろん、商用サイトの運営まで幅広く利用されています。
個人的にも10年以上利用し続けています。
2010年頃、それまで定番だった「ロリポップ」、「さくら」の格安プランを利用して「重い」と感じたユーザーの多くが、少し高いけど早いと評判の「エックスサーバー」に移転しました。個人的にも10年以上エックスサーバーを利用しています。
ビジネスサイトに必要な機能が揃っている。
無料独自SSL、自動バックアップ、24時間365日サポート、WAF、など。ビジネス用途に必要な機能は全て標準搭載されています。Web改ざん検知、セコムセキュリティ診断が必要な場合には「Xserver Business」を利用しましょう。
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まとめ
法人向けのレンタルサーバーの選び方と、自分も利用しているおすすめサービスについてご紹介しました。
法人向けレンタルサーバーのメリット
- 突発的なアクセスにも耐えられる。
- セキュリティ面が充実している。
上記があれば、ビジネスの機械的損出を防ぐことにもつながります。
法人向けのおすすめレンタルサーバー
- 予算に余裕のある方・・・CPIレンタルサーバー(月額4,180円~)
- 費用を押さえたい方・・・エックスサーバー(月額990円~)
エックサーバーに関しては、通常版もビジネス用途に幅広く利用されています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
また新しい情報などあれば更新していきます。