オリジナルグッズの販売ができるSUZURI(スズリ)と、ネットショップ作成サービスのBASE(ベイス)の受注生産販売について解説します。
予備知識
よくある疑問
BASEとSUZURIは連携できないの!?
BASEとSUZURIとの連携機能はありません・・。
ただし、SUZURIと同じく、GMOペパボが運営している、Canvath(キャンバス)で作った商品は「BASE」に出品することができます。
- Canvath(キャンバス)
Canvathは、2018年にGMOペパボが事業譲渡を受けて現在の形になりました。商品の原価は「Canvath」の方が安いので魅力的に思えてきませんか?
参考:スマホケース(ポリカーボネート)の原価を確認してみました
Canvath:1,540円※送料込み
SUZURI:2,300円※送料別
※2020年6月時点の金額です。
追記:2023年11月30日でCanvathはサービスを終了しました。
追記:現状BASEとSUZURIの比較で確認したいこと
BASEの複数のオンデマンド販売サービスとの連携が終了する
- Tシャツ作成 App・・・2024年2月19日終了。
- スマホケース作成 App・・・2024年2月19日終了。
- pixivFACTORY App・・・2024年1月30日に連携終了。
- Canvathとの連携・・・Canvathがサービス終了。
詳しくは下の記事で解説しています。
-
悲報:BASEのオンデマンド販売・pixivFACTORY連携など終了!最強の代替えサービスを提案
BASEの「Tシャツ作成 App」や「スマホケース作成 App」、そして「pixivFACTORY App」のサービス終了に伴い、代替となるサービスを紹介します。 BASEを利用してオリジナルグッズを ...
対応策:BASEはUp-Tとの連携機能を利用しよう
アップティーは、創業80年以上で売上100億円以上、日本トップクラスの1,000台以上の織物台数を誇る丸井織物株式会社のオリジナルTシャツ作成サービスです。
アップルティーという名前ですが、Tシャツ以外にも、パーカー、スウェット、パンツ、スマホケース、アクセサリーなど。色々なアイテムも作成できます。
「Up-T」では「Up-Tマーケット」という、SUZURIのように制作した商品をそのまま委託販売できる機能もあります。商品が売れると、報酬を獲得できます。
アップーティーでは、ネットショップなどで商品を販売している方に向けて、エンドユーザーに商品を直接配送できる「配送元指定機能」も提供しています。
SUZURIよりもUp-Tを利用した方がお得
SUZURI
|
Up-T
|
|
生地の厚さ
|
5.6oz | 5.6oz |
購入価格
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3,186円 | 2,200円 |
商品発送
|
12日後 | 5日後 |
まとめ買い割引
|
なし | あり |
Tシャツでは一番売れ筋のサイズである、5.6ozを2024年2月10日(金曜日・翌月曜日も祝日)、若干時間がかかるタイミングで注文した場合で比較してみました。
結果は、Up-Tの圧勝でした。
Up-T は自社工場で生産をしてるので当然といえば当然ですね。
Up-TとSUZURIの詳細な比較は、「Up-TとSUZURIの価格比較!コスト面での驚きの検証結果をチェックせよ!」 をチェックしてください。
BASEとUp-Tを連携して、ネットショップとしてオリジナルグッズを販売する手順は、「BASE × Up-T 連携で実現する!ネットショップの無在庫オリジナル商品販売」 を参考にしてください。
基本情報を比較(初期費用・月額固定費用)
基本的な情報を比較してみました
サービス名称 |
BASE
(ベイス)
|
SUZURI
|
|
---|---|---|---|
運営事業者 |
BASE株式会社 |
GMOペパボ株式会社
|
|
導入店舗の傾向
📊 規模の目安を確認
|
小規模から中規模向け |
-
|
初期費用 |
無料 |
無料 |
月額費用 (毎月の固定費) |
無料
|
||
最短契約期間 |
1カ月 |
||
商品登録数 |
無制限
(1日最大1,000件) |
無制限 |
|
ア ド レ ス |
独自ドメイン |
利用可能 ※サブドメイン限定 |
- |
常時SSL化 |
標準対応 |
- |
|
備考欄 |
BASEロゴを非表示は別途500円/月。独自ドメインは、スタンダードプランから他社サービスで取得したものを”サブドメイン”として利用できます。 | - |
|
サ ポ | ト 窓 口 |
電話 |
- |
- |
メール |
◯ |
◯ |
|
備考欄 |
チャットでの問い合わせも対応してます。 | チャットでの問い合わせも対応してます。 | |
特定商取引法に関する表記の一部非公開 |
住所・電話番号の非公開
非公開にできる
匿名配送
匿名配送が使える
|
- |
どちらも無在庫の受注生産販売ができる。
どちらのサービスも事前にデザインを作成して登録して、注文が入ると商品を発送してくれる、受注生産販売に対応しています。
BASEは出店、SUZURIは出品という違いがある。
BASEは自分のお店を出店する。SUZURIは、自分の作品を出品するという違いがあります。作品のブランド化には「BASE」の方が向いています。
年齢制限・学生の出品について。
BASE
|
SUZURI
|
18歳以上
|
年齢制限の記載なし
|
どちらも、学生でも出品できます。ただし、未成年者の場合には、法定代理人、後見人、保佐人又は補助人の同意が必要です。
匿名性について比較。
BASE
|
SUZURI
|
※住所・連絡先非公開可能 |
完全匿名
|
BASEは、ネットショップなので特定商取引法という法律において、販売元の住所や代表名などの明記が義務付けられています。
追記:2022年 BASEが所在地・連絡先の非公開に対応しました。
2022年1月20日、BASEは関係各省と協議の結果、特定条件のもと個人ショップを対象に特定商取引法に基づく表記(所在地・連絡先)の非公開に対応しました。
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どちらも無料で今すぐに商品を販売できます。
どちらのサービスも、初期費用、月額固定費などは一切掛かりません。BASEは、本格的なネットショップ作成サービスですが、クレジットカード決済も審査不要で導入できます。
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SUZURI(スズリ) pixivFACTORY(ピクシブファクトリー) canvath(キャンバス) monomy(モノミー) などに代表される、オリジナルグッズが作れる受注生産サービスで「売れない ...
受注生産販売できる商材で比較
追記:いまBASEとSUZURIを比較するならこちらをチェックしてください。
BASEの、Tシャツ作成 App、スマホケース作成 App、pixivFACTORY Appは連携終了。Canvathはサービスが終了してます。
現在は「Up-T」が、BASEの連携サービスとしてはイチオシです。原価に関しては、下の記事で比較しているので参考にしてください。
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SUZURIで販売できる商材と原価をまとめてみました
まずは、SUZURIで販売できるグッズと原価についてまとめてみました。
- Tシャツ・・・2,080円
- リンガーTシャツ・・・2,500円
- フルグラフィックTシャツ・・2,660円
- ウォッシュTシャツ2,480円
- ロングスリープTシャツ・・・2,240円
- ビッグシルエットTシャツ・・・3,800円
- パーカー・・・3,020円
- ジップパーカー・・・3,700円
- ビッグシルエットパーカー・・・4,000円
- スウェット・・・2,902円
- ビッグシルエットスウェット・・・3,800円
- コーチジャケット・・・4,000円
- アノラック・・・4,000円
- ジェットキャップ・・・2,980円
- パケットハット・・・2,980円
- スマホケース・・・2,000円
- クリアスマホケース・・・2,000円
- ソフトクリアスマホケース・・・2,000円
- 手帳型スマホケース・・・2,600円
- トートバッグ・・・1,730円
- ビッグショルダーバッグ・・・2,900円
- サコッシュ・・・1,780円
- きんちゃく・・・1,050円
- ウェストポーチ・・・2,000円
- マグカップ・・・1,390円
- グラス・・・1,350円
- タオルハンカチ・・・1,454円
- ブランケット・・・3,300円
- ステッカー・・・386円
- 缶バッジ・・・670円
- ノート・・・1,075円
- クージー・・・800円
- アクリルブロッグ・・・2,980円
- 吸着ターポリン・・・2,980円
- ベイビーロンパース・・・1,580円
- ベイビービフ・・・1,704円
※原価は2020年4月30日時点のものです。 参照元
BASEはSUZURIの商材は全て販売できると考えて問題ありません。
下記は、BASEで販売できる受注生産機能の項目です。
BASEで販売できるのは、Tシャツ、スマホケースだけではありません。※この機能は「ClubT」と提携して提供されている機能です。
国内有数の受注生産サービスとも連携販売できる。
pixivFACTORY(ピクシブファクトリー)、オリジナルプリント.jp、Canvath(キャンバス)、monomy(モノミー)という、国内有数の受注生産サービスとも連携して販売することができます。
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BASEと提携している受注生産サービス
pixivFACTORY
アクリルキーホルダー・スマホケース・Tシャツ・トートバッグ・サコッシュ・缶バッジ・ステッカー・ポーチ・マグカップ・アクリルブロックなど、50種類以上のオリジナルグッズが販売できます。
monomy
スマホのアプリ上で簡単にアクセサリーがデザインして販売できます。ネックレス、ピアス、イヤリングなど作れるアイテムも豊富です。
オリジナルプリント.jp
Tシャツやマグカップ、サコッシュ、スマホリング、タオルなど約1500種のオリジナルグッズを簡単に作成して販売できます。
canvath
業界最安値水準の料金でオリジナルグッズが作れます。スマホケース・Tシャツ・トートバッグ・クッション・ハンドタオル・マグカップなどが製作できます。
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販売手数料を比較
3,000円でTシャツを販売したい場合に手元に残るお金
原価は下記のとおりです。
- SUZURI・・・2,080円
- BASE・・・2,052円
※原価は変動するので、あくまでも2020年4月30日時点のものです。
SUZURIの場合。
3,000円-2,080円(原価)-600円(送料)=320円
BASEの場合。
3,000円-2,052円(原価)-238円(手数料)=710円
手数料の計算は下記を参照。
6.6%+40円/件
(サービス利用料0円)
BASEの方が手元に残る金額は多い。
3,000円で販売した場合には利益は2倍以上違いました。
なぜなのか、続けて理由を解説します。
SUZURIの場合には、送料別なので購入者が600円を負担します。
BASEの場合は送料無料(送料込み)なので購入者の負担はありません。
発注原価も確認したところ、きちんと送料込みと明記されていました。そう考えると、圧倒的に原価が安いことがわかりますね。
SUZURIで送料込み3,000円は2,400円で販売しないと駄目です。
つまり、BASEと同じ用に送料込み3,000円で販売したい場合に、SUZURIの場合には2,400円(送料600円)で販売しないとだめです。利益を出すのはきびしいです。
pixivFACTORYもcanvathも原価に送料が含まれていました。
あわせて、pixivFACTORY、canvath、の原価と送料についても調べてみました。
どちらも、原価に送料が含まれていました。つまり、SUZURIと原価が同じ場合には、SUZURIよりもお得に作れるという認識で良さそうですね。
ココ重要:BASEを推奨する大きな理由
BASEは原価を知られないで販売できます
SUZURIは、誰でもオリジナルグッズが作成できるサービスです。そのため、商品のすぐ横にはグッズ作成ボタンがあり、そこから原価を確認することができます。
原価を知られた上での値付けです。さらにつけ加えると、簡単に作れるというキャッチコピー、内部的には在庫が無限と知れているのもマイナス要素ですね。
BASEも同じように受注生産でグッズの販売ができますが、BASEの場合には原価も受注生産だとも知られることなく販売することができます。
受注生産だと認識されないことで「残り1個」という在庫数が、いま買う理由として機能してくます。ここ、アパレルではとても重要な要素ですよ。
BASEは自社ECなので広告を利用して集客もできる。
最後にもう一つ。どんなに素晴らしいデザインでも、認知されていなければ絶対に売れません。自社ECなら、広告を利用してスタート地点に立てます。
インスタグラムのカルーセル広告を簡単に導入できる機能もあります。低予算ではじめることもできるので、興味のある方はためしてみてください。
まとめ
オリジナルグッズの販売ができるSUZURIと、ネットショップ作成サービスのBASEの受注生産販売について解説しました。
個人的には、色々な受注生産サービスを活用しながら、本店としてBASEに出店する方法がおすすめです。
BASEに関しては下の記事でさらに詳しく解説しています。
-
【完全ガイド】BASEの評判どう?実体験をもとにメリット・デメリットを徹底解説!
BASEは、無料で利用できるネットショップ作成サービスとして広く知られていますが、その評判は実際のところどうなのでしょうか? 本記事では、BASEを実際に利用した経験をもとに、サービスの魅力的な特長や ...
最後まで読んで頂きありがとうございました。
また新しい情報などあれば更新していきます。