ネットショップを運営する上で確認しておきたい、セキュリティ対策についてまとめてみました。
はじめに
事業者としてのセキュリティ意識を持ちましょう
個人がインターネットを使うのと、インターネットでネットショップを運営するのでは、万が一のリスクに対する認識は別物と考えなくてはいけません。
あなた個人と、お店の顧客情報や不正ログインによる損害に対するリスク(お金)は同等ではないからです。当然、店舗運営の方が大きなリスクがあります。
無料のウィルス対策ソフトで構わない!?
無料のウィルス対策ソフトでも構いませんが、有料ソフトを導入した場合の費用と、万が一のリスクや損害を天秤に掛けて検討してください。
デバイスの対策
パソコン・スマホに関するセキュリティ対策を解説
まずは、自宅や会社で操作する、パソコン、タブレット、スマートフォンなどのセキュリティ対策について解説します。
パソコンの環境を整えましょう
パソコンは最新のバージョン保ちましょう。
OSは、Windows、Mac、どちらの環境でも最新のバージョンに更新してください。更新を放置するほど、ウィルス対策は遅れている状況になります。
ちなみに、Windows 7はすでにサポート終了済み、Windows 8.1は2023年1月10日にサポート終了なので覚えておいてください。
Windows10はセキュリティソフトが標準搭載されてる。
最新のWindows10には「Microsoft Defender ウイルス対策」という、ウイルス対策ソフトが標準搭載されています。
高度な機械学習により、検知率100%(第三者機関に基づく)を達成、クラウド型保護の活用でリアルタイムに更新されます。
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Windows セキュリティ:Defender ウイルス対策、SmartScreen など | Microsoft Windows
Windows セキュリティであなたのプライバシー、ID、デバイスを保護しましょう。あなたとあなたの PC の安全性を維持する Microsoft Defender ウイルス対策などの Windows ...
www.microsoft.com
機能的には申し分ないのですが、電話などのサポートなどは一切ありません。
事業用パソコンには有料ウィルス対策ソフトを導入しよう。
無料で使えるウィルス対策ソフトもありますが、これらは「ランサムウェア」に対応していない物が多いので注意してください。
ランサムウェア(英語:Ransomware)とは、上画像のように制限を解除するためには、身代金を請求してくる悪意のあるソフトウェアのことです。
事業用であれば、決済保護ブラウザなどの機能も追加されて、万が一には電話サポートもついている、有料のウィルス対策ソフトを導入しましょう。
ウィルス対策ソフトは定番の2社を推奨。
公共のWi-Fiにあるリスクを理解しよう
暗号化されていない通信は盗聴される可能性がある。
外出先の、街角、空港、カフェ、などで使える公共のWi-Fiに関する、絶対に覚えておきたいリスクについて解説します。
暗号化されていない通信は利用しない。
公共のWi-Fiを利用する際には「鍵マーク」のついた、暗号化された通信のみ利用してください。暗号化されていないと、盗聴される危険性があります。
SSL化されていないサイトの利用は避ける。
SSLとは「Secure Sockets Layer」の略語で、Webサイトを暗号化する技術のことです。「https:」と語尾に「S」がついているサイトは通信が暗号化されています。
つまり、無料のWi-Fiでかつ、SSLに対応していないサイトに接続すると、Wi-Fi管理者には通信の内容が見えてしまう危険性があるというわけです。
外出先で頻繁に利用するなら”VPN”の利用も検討する。
VPNとは、バーチャルプライベートネットワーク(Virtual Private Network)の略語です。さらに高度な暗号化でプライベートを保護してくれるサービスのことです。
- アバスト セキュアラインVPN・・・30日間全額返金保証。
スマートフォン・タブレットのセキュリティ対策
アップルのiOSは、開発と配布にアップル社を通すため、セキュリティ面は強固です。グーグルのAndroidは、自由度があるのでリスクは少し高くなる感じです。
パソコンがメインで、サブ的に「Android」を利用する場合には、公式で認められているアプリだけ利用するようにしてください。
インターネットの対策
ネットショップ運営に関するセキュリティ対策を解説
続けて、インターネット上に設置された、ネットショップのセキュリティ対策について解説していきます。
サイトはSSL化して安全な環境を整えましょう
ネットショップはSSL化して暗号化してください。お客様が公共のWi-Fiなどでアクセスした際に盗聴されるリスクがあります。
EC構築プログラムは最新バージョンで運営しよう
自分で管理が必要な「EC-CUBE」「WooCommerce」などのEC構築プログラムは、プラグインを含めて最新バージョンに更新してください。
専門的知識のない方はASPタイプを利用しよう。
ASP(Application Service Provider)タイプであれば、運営側がセキュリティ面も含めて管理をしてくれるので、専門的な知識なくても利用できます。
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顧客情報は、パソコン保存ではなくクラウドを活用しましょう。
パスワードは二段階認証を導入しよう
二段階認証が設定できるサービスでは、必ず二段階認証を設定しておきましょう。セキュリティを大幅に強化できます。
楽天市場、Amazon、などモールはほぼ二段階認証が標準です。自社ECでは、BASE、カラーミーショップ、などは二段階認証に対応しています。
定期的にパスワードは変更しよう
ネットショップ作成ツールのパスワード。ホームページ、ブログ、レンタルサーバー、FTPサーバーのパスワードなども定期的に変更してください。
過去にいたスタッフや制作会社からの流出は多い!?
過去にいたスタッフ、Web制作会社などを通じて情報が流出するケースが意外と多いです。万が一に備えて、定期的にパスワードを変更しておきましょう。
定期的にバックアップを取りましょう
悪意のあるサイト改竄だけでなく、人為的なミスでサイトに接続できないトラブルなどもあります。万が一に備えて、復旧できるデータを準備しておきましょう。
最悪のケースも想定して備えましょう
100%トラブルを回避することは不可能です。
- パソコンを落とした。・・・顧客情報を保存しない。
- 不正ログインされた。・・・事前に責任の所在を明確にする。
- 情報が流出した。・・・社員教育と契約上の管理責任を明確にする。
万が一に、備えて最悪のケースも想定して備えましょう。
まとめ
ネットショップを運営する上で確認しておきたい、セキュリティ対策について解説しました。
個人利用と、ネットショップではセキュリティの重みが違うことを認識して、リスクを回避するために取り組んでみてください。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。
また新しい情報などあれば更新していきます。