WooCommerceでECサイトを構築する際、決済代行サービスの選定はお店の利益に直結する重要なポイントです。
このページでは、WooCommerceに導入する際におすすめの決済代行サービスを徹底比較。あなたのビジネスに最適な決済サービスを選ぶためのポイントを詳しく解説します。
料金体系や入金サイクル、サポート体制など、各サービスの特徴を整理し、ビジネスの成長段階に合わせた選び方のコツもお伝えします。
運営コストを抑えつつ、売上アップにつなげる決済サービス選びの参考にしてください。
ASP型のネットショップ作成ツールの比較は、「【2024年最新版】ECショッピングカートを完全比較!よくわかる比較表で違いが一目瞭然」 を参考にしてください。
WooCommerceに最適な決済サービスの選び方
WooCommerceに決済サービスを導入する際に、覚えておきたいポイントについて解説します。
大きく分けて2つの選択肢があります
項目 | 海外発の決済代行サービス | 国内の決済代行サービス |
---|---|---|
決済手数料 | 3.6%~ | 契約次第 |
代表的なサービス | Square、Stripe、PayPal | SB ペイメント、PAYGENT、KOMOJU |
対応決済 | クレジットカード | クレジットカード、コンビニ決済、キャリア決済、後払いなど |
売上金の入金サイクル | 最短翌日~ | 月1回~ |
入金までの期間 | 最短即日 | やや長め |
手数料体系 | シンプル | 複雑な場合あり |
決済システム | 自社システム | 他社システムと連携も |
加盟店審査 | 比較的柔軟 | やや厳格 |
サポート体制 | オンラインが中心 | 電話サポートあり |
言語対応 | 英語が中心 | 日本語対応 |
グローバル展開 | 得意 | 苦手な場合あり |
海外発の決済代行サービスはこんな方におすすめ
- 小規模ビジネスでコストを抑えたい方
- クレジットカード決済のみで十分な方
- 海外展開を視野に入れている方
- 早期の資金回収を重視する方
- 審査をスムーズに通過したい方
- オンラインでのサポートで問題ない方
- 英語での対応が可能な方
海外発の決済代行サービスは、シンプルな手数料体系と低コストな導入で、小規模ビジネスに適しています。クレジットカード決済に特化しており、海外展開にも対応しやすいのが特徴です。
即日振込みなど早期の資金回収も可能なサービスもあります。ただし、サポートは主にオンラインや英語になるため、その点は留意が必要です。
国内の決済代行サービスはこんな方におすすめ
- 大規模なビジネスを展開している方
- 多様な決済手段を導入したい方
- 手数料を柔軟に交渉したい方
- 他社システムとの連携を検討している方
- しっかりとした審査を求める方
- 電話でのサポートを重視する方
- 日本語での対応を必要とする方
国内の決済代行サービスは、大規模なビジネスや多様な決済手段を求める事業者に適しています。クレジットカードだけでなく、コンビニ決済やキャリア決済など幅広い決済オプションを提供しており、柔軟な手数料設定も可能です。
また、他社システムとの連携により、決済データの一元管理や効率的な運用が実現できます。審査はやや厳格ですが、専用の担当者を通じて手厚いサポートが受けられ、日本語での対応も安心です。
無形商品を手軽に販売したいという方は、「2024年版|無形商品が販売できるネットショップを解説[占い・悩み相談・代行業など無形サービスの販売方法]」 の記事を合わせてチェックしてみてください。
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WooCommerceとSquareを連携する方法!導入・設定・テスト注文までわかりやすく解説
「WooCommerce(ウーコマース)」に決済機能として「Square(スクエア)」を導入する手順をわかりやすく解説します。 これから実店舗に「Square」を導入する予定で、お店のブログを「Wor ...
海外発のクレジットカード決済代行サービス
全て初期費用、月額無料で導入できる4つの定番サービス
決済代行サービス | 手数料 | 振込手数料 | 入金サイクル |
---|---|---|---|
Square(スクエア) | 3.6% | 無料 | \入金が早い/ 最短翌日 |
日本語サポート充実 最短即日導入可 |
|||
Stripe(ストライプ) | 3.6% | 無料 | 毎週 |
最短即日導入可 | |||
PayPal(ペイパル) | 3.6% + 40円/件 | 5万円以上:無料 5万円未満:250円/件 |
引出依頼から3~6営業日(国内) |
WooPayments決済 | 3.6% | Stripeに準拠 | Stripeに準拠 |
最短即日導入可 |
国内販売がメインなら、Squareが一押し
海外発の決済代行サービスの中でも、特に国内販売がメインの事業者におすすめなのが「Square」です。決済手数料は他社と同等の3.6%ですが、入金サイクルが最短翌日と早く、キャッシュフロー改善に役立ちます。
注目してほしいのは、日本語でのサポートです。Squareは、日本法人が日本語での対応も可能で、問い合わせのレスポンスも早いです。一方、Stripe や PayPal は、日本語でのサポートが限定的という印象があります。
国内販売を中心に展開し、導入コストを抑えつつ、迅速な資金回収を実現したい方には、日本語サポートが充実した Square が最適なサービスと言えます。
SquareとStripeの違いはどこなの?
Squareは国内販売に特化し、日本語サポートが充実しています。一方、Stripeは外貨での販売にも対応していますが、通貨換算手数料が別途発生します。
円での販売のみならば「Square」がおすすめです。また、国内の代行サービスでは「海外で発行されたクレジットカードが使えない!」なんてことがよくありますが、SquareとStripeはどちらも決済可能で、グローバル展開にも適しているという点は覚えておきましょう。
SquareとStripeの詳細な比較は、「【違いはココ】決済代行の”Square”と”Stripe”を徹底比較!確認しておきたいポイントを解説」 をチェックしてください。
Square/StripeとPayPalの違いはどこなの?
SquareとStripeの違いに加えて、PayPalとの違いについても見ていきましょう。
Square/Stripeは、ショッピングカートから直接決済できるのに対し、PayPalは一度PayPalのページに遷移してから決済を行います。
PayPalアカウントがあればクレジットカード情報の登録は不要ですが、ない場合は新規作成が必要で購入までのステップが増えてしまいます。
※Square/Stripeも一度購入したユーザーに対してはクレジットカード情報を安全に保存しておく機能があります。
国内販売が中心なら、Square/Stripeのようにダイレクトに決済できる方が購入者にとって利便性が高いでしょう。PayPalは、海外展開や既存のPayPalユーザーが多い場合に適しているかもしれません。
SquareとPayPalの詳細な比較は、「【違いはココ】決済代行の”PayPal”と”Square”を徹底比較!確認しておきたいポイントを解説」
WooPayments決済はどうなの?
WooCommerceでは、WooPaymentsという公式の決済サービスも提供されており、Stripe Connectを通じてStripeのアカウントと連携して利用します。
WooPaymentsの特徴は、WordPressの管理画面内で振込履歴や販売実績を確認できる点で、売上管理がより簡単になります。ただし、決済手数料などはStripeと同じです。
現時点では日本語でのサポートが充実している「Stripe」を直接利用する方が、トラブル対応などで安心感があります。WooPaymentsは管理画面での売上管理を重視する方に適していますが、サポートの面ではStripeを直接利用することをおすすめします。
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海外発のクレジットカード決済代行サービス詳細解説
Square(スクエア)
Squareは2009年に設立された、モバイル決済と販売管理のプラットフォームです。スマートフォンやタブレットを使って、どこでもクレジットカード決済を受け付けることができます。
Square端末を使えば、カードをスワイプ、挿入、タップするだけで簡単に決済ができます。また、請求書の発行やオンライン決済の受付など、販売管理に必要な機能も充実しています。
手数料は3.6%とシンプルで分かりやすく、初期費用や月額費用は一切かかりません。店舗販売だけでなく、オンラインショップや予約サービスなど、幅広いビジネスで活用できるのが特徴です。
さらに、売上管理や在庫管理、会計ソフトとの連携など、ビジネスに役立つ多様な機能を提供しています。小規模ビジネスにも導入しやすく、成長に合わせて機能を拡張できるため、長く使えるサービスと言えるでしょう。
関連:WooCommerceとSquareを連携する方法!導入・設定・テスト注文までわかりやすく解説
事業者 |
Square株式会社 | |
初期費用 |
無料 | |
月額費用 |
無料 | |
クレジットカード |
カードブランド |
VISA・MasterCard・JCB・American Express・DISCOVER・Diners |
決済手数料 |
3.6% | |
振込手数料 |
無料 参照元 | |
入金サイクル |
\入金が早い/ 最短翌日 参照元 |
|
導入まで所要期間 |
最短数分程度 |
Stripe(ストライプ)
Stripeは2011年に設立された、開発者向けの決済プラットフォームです。APIやウェブサイトへの簡単な統合により、スムーズに決済機能を実装できるため、多くのスタートアップやテック企業に選ばれています。
また、定期課金や自動請求など、サブスクリプションビジネスに必要な機能も充実しています。135以上の通貨に対応し、Apple PayやGoogle Payなど、多様な決済方法をサポートしているのも特徴です。
手数料は取引金額の3.6%と分かりやすい反面、初期費用や月額費用はかからず、導入までの期間も短いため、小規模ビジネスでも導入しやすいサービスと言えるでしょう。
関連:WooCommerceとStripeを連携する方法!導入・設定・テスト注文までわかりやすく解説
事業者 |
Stripe, Inc. | |
初期費用 |
無料 | |
月額費用 |
無料 | |
クレジットカード |
カードブランド |
VISA・MasterCard・JCB・American Express・DISCOVER・Diners |
決済手数料 |
3.6% 参照元 | |
振込手数料 |
無料 参照元 | |
入金サイクル |
毎週 参照元 | |
導入まで所要期間 |
最短数分程度 |
PayPal(ペイパル)
PayPalは1998年に設立された、世界的に有名なオンライン決済サービスです。個人間の送金や企業の取引などに広く利用されており、200以上の国と地域で利用可能で、25以上の通貨に対応しています。
利用者は、クレジットカードや銀行口座を登録することで、簡単に送金や支払いができます。また、買い手保護制度により、商品未着や商品不具合の際には返金を受けられる安心感があります。
一方で、販売者にとっては、突然のアカウント凍結や高めの手数料などのデメリットもあるため、ビジネスの種類や規模に応じて利用を検討する必要があります。
事業者 |
PayPal Pte. Ltd. | |
初期費用 |
無料 | |
月額費用 |
無料 | |
クレジットカード |
カードブランド |
VISA・MasterCard・JCB・American Express・DISCOVER・銀聯カード |
決済手数料 |
国内:3.6 % + 40 円 / 件 海外:4.1 % + 40 円 / 件 参照元 |
|
振込手数料 |
5万円以上:無料 5万円未満:250円/件 |
|
入金サイクル |
引出依頼から3~6営業日(国内) 参照元 | |
導入まで所要期間 |
2週間~4週間 参照元 |
WooPayments決済(ウーペイメント)
WooPayments決済は、WooCommerceが提供するオンライン決済ソリューションです。クレジットカードやデビットカード、Apple Pay、Google Payなど、世界各国の主要な決済方法に対応しており、135以上の通貨をサポートしています。
料金体系は、トランザクション単位での従量課金制で、初期費用や月額固定費はかかりません。ただし、通貨や地域によって料率が異なるため注意が必要です。WooCommerceプラグインをインストールするだけで、簡単に導入できるのが特徴です。管理画面から直感的に設定が行え、専門的な知識は不要です。
日本でのWooPayments利用には、Stripeとの連携が必要です。Stripe Connectを通じて、WooCommerceがStripeアカウント管理を代行し、決済処理と売上金の受け取りを自動化してくれます。
事業者 |
Automattic Inc. | |
初期費用 |
無料 | |
月額費用 |
無料 | |
クレジットカード |
カードブランド |
VISA・MasterCard・JCB・American Express・DISCOVER・Diners・Cartes Bancaires・China UnionPay・eftpos Australia |
決済手数料 |
3.6% 参照元 | |
振込手数料 |
Stripeの契約内容に準拠 | |
入金サイクル |
Stripeの入金スケジュールに準拠 | |
導入まで所要期間 |
最短即日 |
国内の決済代行サービス
SB ペイメント
SBペイメントサービスは、クレジットカードやコンビニ決済、キャリア決済など40以上の豊富な決済手段に対応している、ソフトバンクグループの決済サービス会社です。
年間5兆円超の決済を処理する大規模なインフラとAI不正検知で、安定稼働とセキュリティを確保。決済手数料は個別見積もりでコスト最適化し、事業者のニーズに柔軟に対応します。
ECカートとの連携やメールリンク決済で開発不要で導入でき、無料の集客支援オプションもあり、大手ならではの信頼性とサポート力で、EC事業の拡大を強力にバックアップするサービスです。
事業者 |
SBペイメントサービス株式会社 |
初期費用 |
お問い合わせ |
月額費用 |
お問い合わせ |
対応決済 |
クレジットカード決済、ソフトバンクまとめて支払い、ドコモ払い、auかんたん決済、楽天ペイ、リクルートかんたん支払い 参照元 |
入金サイクル |
月1回または月2回から選択可能 |
導入まで所要期間 |
3週間~2ヵ月程度 参照元 |
PAY.JP(ペイ ドット ジェーピー)
PAY.JPは、ネットショップ作成サービス「BASE」を運営するBASE株式会社のグループ企業であるPAY株式会社が提供する、フルスクラッチ型の決済代行サービスです。
導入費用0円、業界最安値水準の2.59%~の手数料で利用可能。シンプルなAPIとライブラリにより、開発工数を削減しつつクレジットカード決済を簡単に導入できます。
定期課金にも対応し、ビジネスモデルに合わせた柔軟な料金体系を用意。スタートアップから大企業まで、幅広い事業者に活用されています。
事業者 |
PAY 株式会社(PAY, Inc.) |
初期費用 |
無料 |
月額費用 |
スタンダード:0円 ビジネス:20,000円 エンタープライズ:50,000円 |
対応決済 |
クレジットカード決済 |
入金サイクル |
月1回または月2回 |
導入まで所要期間 |
テスト環境の利用開始 メールアドレス認証後、テスト用の有効なAPIキーが発行される 審査期間 Visa/Mastercard:3〜4営業日 JCB/Amex/Diners/Discover/ApplePay:1ヶ月 |
PAYGENT(ペイジェント)
ペイジェントは、NTTデータと三菱UFJニコスという大手IT企業と金融機関の合弁会社が提供する、総合的な決済ソリューションです。
クレジットカードや銀行振込、コンビニ決済など、あらゆる主要な決済手段をカバー。APIやメールリンクなど、柔軟な連携オプションを用意しているので、ECサイトの要件に合わせて最適な導入方式を選べます。
また、最短5営業日という業界トップクラスの入金サイクルを実現。キャッシュフローの改善により、事業の成長を加速させることも可能です。
事業者 |
株式会社ペイジェント |
初期費用 |
問い合わせ |
月額費用 |
問い合わせ |
対応決済 |
クレジットカード決済、口座振替、キャリア決済 |
入金サイクル |
最短5営業日 |
導入まで所要期間 |
問い合わせ |
KOMOJU(コモジュ)
KOMOJUは、初期・月額費用無料で様々な決済方法を一括導入できる決済代行サービスです。ShopifyやWooCommerceなどの主要ECプラットフォームとも連携可能で、自社開発のECサイトにも対応しています。
PCI DSSに完全準拠し、プライバシーマークやISMS/ISO27001認証も取得した安心・安全な決済システムを提供。10,000を超える世界中のEC事業者に導入されています。
選ばれる理由は、費用の無料化と週次の売上入金サイクル。また、日本唯一の海外決済対応で、グローバル展開をサポート。最短即日のオンライン導入も可能です。
事業者 |
株式会社DEGICA |
初期費用 |
無料 |
月額費用 |
無料 |
対応決済 |
クレジットカード決済、コンビニ決済、キャリア決済、スマホ決済、後払い決済、銀行振込、プリペイド決済など |
入金サイクル |
月次または週次 |
導入まで所要期間 |
最短即日 |
まとめ:ビジネスの成長に合わせて決済を最適化しよう
WooCommerceに決済サービスを導入する際は、ビジネスの規模や目的に合わせて最適なサービスを選ぶことが重要です。
小規模ビジネスや国内販売メインなら、Square や Stripe などの海外発サービスがおすすめ。シンプルな料金体系と低コスト導入で迅速な資金回収を実現でき、特に Square は日本語サポートと売上の一元管理に優れています。
大規模ビジネスや多様な決済手段が必要なら、SB ペイメントや PAYGENT などの国内サービスを検討。柔軟な手数料設定や他システムとの連携が可能です。グローバル展開には、Stripe や KOMOJU などの海外対応サービスも選択肢となります。
WooPayments は管理画面内の売上管理に特化していますが、サポートの面では Stripe の直接利用がおすすめです。
ビジネスの成長に合わせて、決済サービスを見直していくことが大切。手数料、入金サイクル、サポート体制など、各サービスの特徴を比較検討し、自社に最適な決済環境を整備しましょう。
売上の拡大とともに、セキュリティ対策や不正検知などのリスク管理にも注力することが、EC ビジネスの継続的な成長につながります。
まずは、海外発のサービスから試してみて、ビジネスの成長に合わせて決済を最適化していきましょう。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。
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