これからネットショップを始めたいと考えている方へ。
個人で副業としてやりたい方から、法人として本格的に運営したい方まで、予算や目標、規模によって最適なネットショップの出店方法は異なります。
ネットショップを開業したいけれど、
「自分に合った方法が知りたい」
という方に向けて、この記事ではネットショップの出店方法を全部で12種類のパターンに分類してご紹介します。
費用の目安や各出店方法の特徴を比較しながら解説するので、きっとあなたに最適なネットショップの出店先が見つかるはずです。
ネットショップ開業を目指す方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
ECモール(楽天市場、Amazonなど)
楽天市場・Yahooショッピング・Amazonなどのことです
ECモールの特徴
- 圧倒的に集客力がある。
- モール全店舗で同じ会員IDとポイントが使える。
- モールの信頼感で高額商品も売れやすい。
ECモールとは、一つのサイトに複数のネットショップが出店する形態のことです。ネットモール、オンラインモールなど、いろいろな呼び方があります。
ECモールでは、全ての店舗で共通した会員IDと、共通したポイントを貯めることができるので、横のつながりでの集客に期待ができます。
ECモールのメリット
ECモールにおける最大のメリットは圧倒的な集客力
楽天市場の会員数は1億人以上、Amazonの月間ビジター数は3,000万人以上。これらのユーザーに商品を販売するには出店するほか方法はありません。
モールの信頼感もあるので高額商品でも売れやすい
ネット通販では、お店の信頼感が売上に大きく影響します。とくに、真贋判定が必要なもの、高額商品などは新規店舗では値段を下げてもなかなか売れません。
そんなきびしい状況でも、モールに出店することでマーケット自体の信頼感もプラスされるため、新規店舗でもグッと売れやすくなります。
とくに、出店審査がきびしくてお客様に対する補償制度が充実している「楽天市場」は、ほかのマーケットよりも高額商品でも売れる傾向にあります。
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ECモールのデメリット
大きなメリットもある反面、販売手数料は"高額"になる
メリットも多い反面、販売手数料は独立型ECサイトよりも高額です。出展費用に加えて、売れるたびに販売手数料(ロイヤリティ)やポイントの負担もあります。
名称
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初期費用
|
月額費用
|
月商100万円
販売時の費用 |
---|---|---|---|
楽天市場
|
60,000円
|
50,000円
|
14.6%
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Amazon
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無料
|
4,900円
|
8%~15%
|
Yahoo!ショッピング
|
無料
|
無料
|
9%
|
au PAY マーケット
|
無料
|
4,800円
|
10%
|
Qoo10
|
無料
|
無料
|
6%~10%(税別)
|
上表は、2024年4月時点の主要5つのモールで100万円販売したときにかかる最小の月額費用と販売手数料をまとめたものです。Amazon、楽天市場などの、主要ECモールはおおむね10%~15%かかります。
Yahoo!ショッピングで11,000円の商品が売れた場合の手数料(最低%で計算した結果)
ストアポイント原資負担:11,000円 × 1% = 110円
キャンペーン原資負担:11,000円 × 1.5% = 165円
アフィリエイト原資負担:11,000円 × 1% = 110円
アフィリエイト手数料:110円 × 30% = 33円
クレジットカード決済手数料:11,000円 × 3.24% = 356円
手数料合計:110円 + 165円 + 110円 + 33円 + 356円 = 774円
※Yahoo!ショッピングでは、ストアポイント、キャンペーン原資負担、アフィリエイト原資負担の%は変更可能ですが、ここでは最低%で計算しています。
競合も多いためさらにポイントなどで集客も必要になる
上の例では、ストアポイント、キャンペーンやアフィリエイト原資など最低%で計算しましたが。モールは競合が多いため、このあたりを上げていかないと売上を出すのはきびしい面もあります。あわせて把握しておきましょう。
ECモールはこんな方におすすめ
- 短期間で最大限の結果を出したい方。
- すでに実店舗などで実績のある方。
- ブランド商品など高額商品を販売したい方。
-
2024年版|ECモール出店を徹底比較!出店費用・手数料・市場規模などまとめ
インターネットで利用できるECモール(楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、au Payモール、Qoo10など)についてまとめてみました。 このページを読んでいただければ、各サービスの特徴 ...
自社ECサイト(独立型ECサイト)
モールに属さない独立したネットショップのことです
自社ECサイトの特徴
- 費用は安いが集客は期待できない。
- 専門的な知識が必要ないASP型が主流。
- 固定費が「無料」と「有料」2種類ある。
自社ECサイトとは、上記であげた、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど、モールに属していない独立しているネットショップのことです。
こちらも明確な呼び方は決まっていません。昔は独自サイトと言いましたが、最近は自社ECと呼ぶ方が多いです。単純にECサイト、ECカート、オンラインショップなどと言った場合にも、こちらのタイプが該当すると考えていいでしょう。
専門的な知識の必要ないASP型が主流
ASP(Application Service Provider)とは、インターネット経由で事業者が提供するサーバ内に格納されたネットショップ機能を利用できるサービスのことです。
事業者がすべての設定をしてくれるので、会員IDでログインすればどこでも利用できます。専門的な知識は不要でセキュリティ面も万全です。
SaaS(Software as a Service)と表記されたサービスについても、SaaSはソフトのこと、ASPは事業者のことなので利用に関しては大きな違いはありません。
参考予算
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無料~
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集客力
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小
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該当サービス
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カラーミーショップ、メイクショップ、おちゃのこネット、Shopify、BASE、STORES、イージーマイショップ、など。
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自社ECサイトのメリット
集客は期待できないが利益率の高い店舗運営ができる
モール型のような集客には期待できませんが、低コストで出店できるため利益率の高い店舗運営をすることができます。
独立型ECサイトの主な集客手段は、SNS、WEB検索、広告などです。モール以外の集客は、自社ECに誘導するのがベストな形です。
具体的には、モールのようにシステム手数料などのロイヤリティ、ストアポイント、アフィリエイト、などの手数料がかかりません。以下に、代表的なサービスをいくつかご紹介します。
国内流通総額第一位のECカート「makeshop」のプレミアムプランで5万円売り上げたときにかかる合計手数料(計算式)
具体的にいくつか例をあげておきます。下は、国内流通総額第一位のECカートである「makeshop」で販売したときの手数料の計算です。
プラン:プレミアムプラン
決済サービス:makeshopペイメント
カードブランド:VISA、Mastercard
振込サイクル:月末締め、翌月末入金
決済手数料(税抜き):50,000円 × 3.39% = 1,695円
決済手数料(消費税):1,695円 × 10% = 169円
振込手数料:加盟店負担
手数料合計:決済手数料(税抜き) + 決済手数料(消費税) + 振込手数料 = 1,695円 + 169円 + 0円 = 1,864円
makeshopに関する詳しい情報は、「makeshopの評判どう?12年連続流通総額トップの理由を徹底解明」 にて解説しています。
世界最大の利用シェアを誇る「Shopify」のベーシックプランで5万円売り上げたときにかかる合計手数料(計算式)
次は、世界最大の利用シェアをほこる「Shopify」のベーシックプランを利用した場合の手数料です。こちらのサービスは、振込手数料も無料です。
プラン:ベーシックプラン
決済サービス:Shopifyペイメント
振込サイクル:毎週日曜日締め、翌週金曜日払い
決済手数料:50,000円 × 3.55% = 1,775円
振込手数料:無料
手数料合計:決済手数料 + 振込手数料 = 1,775円 + 0円 = 1,775円
Shopifyの詳しい説明は下の記事で解説しています。
-
【世界No.1】Shopifyの評判どう?圧倒的に支持される秘密を徹底解明
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商品の世界観にあわせた自由なデザインができる。
自社ECサイトは、モールのようなルールはありません。あなたの自由に商品の世界観にあわせたデザインとレイアウトのお店を作りましょう。
自社ECサイトのデメリット
ECモール、マーケットプレイスなどのような、集客には期待できません。ただし、現在はSNSなども普及しているため、以前のようにモールに出店しなければ売れないという状況でもありません。
自社ECサイトはこんな方におすすめ
- 販売手数料をおさえて出店したい方。
- 自由なデザインでお店を作りたい方。
- SNSなどモール以外の方法で集客できる方。
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【2024年最新版】ECショッピングカートを完全比較!よくわかる比較表で違いが一目瞭然
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無料ネットショップ(BASE、STORES)
初期費用・月額固定費無料のサービスです
無料ネットショップの特徴
- いま一番利用されている形態です。
- 初期費用、月額無料で利用できる。
- 初心者でも簡単にネットショップが作れる。
上項で紹介した自社ECカートの中でも、初期費用や月額固定費がかからないサービスのことです。維持費は0円で運営できます。
こちらも、無料ネットショップ、無料ECカート、無料オンライショップなど、いろいろな呼び方をされていますが、同じ意味だと考えていただいて問題ありません。
参考予算
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無料~
|
集客力
|
小
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該当サービス
|
BASE、STORES、Square、カラーミーショップ、イージーマイショップ、Jimdo、など。 |
無料ネットショップのメリット
無料ネットショプは、初期費用、月額無料で利用できます。商品が売れた場合にのみ、手数料が差し引きされて入力される仕組みです。
無料ネットショップのデメリット
先に紹介した、月額固定費のある有料カートよりも売れたときの手数料は高くなります。以下に、2つの定番サービスをご紹介します。
ただし、このあと紹介する2つのカートも上位プラン(月額有料プラン)もあって、そちらに切り替えることで決済手数料は下げることもできます。
国内利用シェア第一位のECカート「BASE」のフリープランで5万円(客単価:5,000円)売り上げたときにかかる合計手数料(計算式)
国内利用シェア第1位の「BASE」のフリープラン(月額無料)を利用したときにかかる手数料です。ただし、上位プランに切り替えると手数料を下げられます。
プラン:フリープラン
客単価:5,000円
振込サイクル:通常の振込サイクル(振込申請から10営業日以内)
決済手数料:(5,000円 × 3.6% + 40円) × 10件 = 2,200円
サービス利用料:50,000円 × 3% = 1,500円
振込手数料:250円
手数料合計:決済手数料 + サービス利用料 + 振込手数料 = 2,200円 + 1,500円 + 250円 = 3,950円
詳しくは下の記事もチェックしてください。
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【完全ガイド】BASEの評判どう?実体験をもとにメリット・デメリットを徹底解説!
BASEは、無料で利用できるネットショップ作成サービスとして広く知られていますが、その評判は実際のところどうなのでしょうか? 本記事では、BASEを実際に利用した経験をもとに、サービスの魅力的な特長や ...
当サイトのイチオシ「STORES」のフリープランで5万円売り上げたときにかかる合計手数料(計算式)
国内ECカートではトップクラスに人気のある「STORES」は、フリープランから決済手数料もリーズナブルなので、個人的にはおすすめです。こちらのサービスも、有料プランに切り替えることで手数料をおさえることができます。
STORESのフリープランで5万円売り上げたときにかかる合計手数料(計算式)
プラン:フリープラン
振込サイクル:通常の振込サイクル(月末締め・翌月末払い)
決済手数料:50,000円 × 5.5% = 2,750円
振込手数料:275円
手数料合計:決済手数料 + 振込手数料 = 2,750円 + 275円 = 3,025円
-
【完全ガイド】STORESの評判どう?実体験をもとにメリット・デメリットを徹底解説!
STORESは、無料で利用できるネットショップ作成サービスとして広く知られていますが、その評判は実際のところどうなのでしょうか? 本記事では、STORESを実際に利用した経験をもとに、サービスの魅力的 ...
無料と有料サービスで機能は違いについて
住所、電話番号を非公開にして出店できる
上であげた「BASE」「STORES」に関しては、個人のユーザー限定ですが、住所、電話番号などを非公開にして出店することも可能です。
有料カートは、BtoC(企業と個人の取引)がメインですが、無料カートに関してはBtoB(個人間取引)の延長線上にあるサービスという印象です。
機能面の違いは、商品登録フォームを確認してください
BASE
|
makeshop |
▲クリックで拡大 |
▲クリックで拡大 |
上は、先に紹介した無料カート「BASE」と、有料カート「makeshop」の商品登録画面です。圧倒的に「makeshop」の方が入力項目が多いです。※最新の入力フォームではありません。あくまでもニュアンスを伝えるために掲載しています。
入力項目は多ければいいというわけではありません
大規模サイトであれば「makeshop」くらいの入力項目が必要になるわけですが、小規模サイトには逆に多すぎて扱いづらいという事にもなるというわけです。これは、実際に利用してみて自分に必要な機能をチェックしてみましょう。
無料ネットショップはこんな方におすすめ
- 趣味や副業として出店したい方。
- 初期費用をおさえて出店したい方。
- 初心者で時間を掛けずに出店したい方。
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【2024年最新版】無料ネットショップ開設サービス徹底比較!おすすめアプリをご案内
いまやネットショップは、無料で開業できる時代になりました。 初期費用は不要、月額固定費は0円、商品が売れたときのみ手数料が差し引きされて入金される仕組みです。 つまり、ノーリスクで誰でもネットビジネス ...
ホームページ派生型のネットショップ(ペライチ)
ホームページに決済機能が追加できるサービス
ホームページ作成サービスに、決済機能が搭載されてネットショップとしても利用できるサービスです。こちらも、独立型ECサイトのグループに含まれています。
最大の特徴はページの編集機能がすぐれている
上動画は「ペライチ」のページ編集の様子です。ホームページ作成ソフトのプレビュー画面をそのまま編集するような感覚で操作できます。
縦長のランディングページ作りに向いている
ホームページ派生型のネットショップは、初心者の方でもランディングページを作るのに最適です。単品販売の特化サイトとしても活用できます。
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初心者でもプロ仕様のランディグページを作る方法《見本テンプレートを利用した作成のコツを解説》
初心者でもプロ仕様のランディングページ(LP)を作る方法について解説します。 ランディングページを作成してみて、思うようなページが作れないと悩んでいる方などは、ぜひコチラの記事を参考にしてみてください ...
HP派生型ネットショップはこんな方におすすめしたい
- 実店舗のホームページも兼用したい方。
- 縦長のランディングページを作りたい方。
- 物販以外のサービスなどの販売をしたい方。
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初心者でもプロ仕様!飲食店のホームページの作り方[必要性から掲載内容・制作のコツまで解説]
飲食店のホームページの作り方について解説します。 ホームページの必要性から、初心者でもプロ仕様のホームページが作れるサービス、最後は制作のコツについても解説しています。 ホームページの必要性 なぜホー ...
定期購入(サブスク)に特化したカート
健康食品や化粧品などリピート商材に最適化されたカート
定期通販(サブスクリプション)に特化したネットショップのことです。広告の効果を正確に判定して、リピートを生み出すための仕組みを自動化ができます。
主に美容や健康などのD2C・ディーツーシー(メーカー直販のこと)、食品の頒布会・はんぷかい(定期便販売のこと)などに利用されているカートです。
また「makeshop」のように、基本的には総合カートなのですが定期購入をオプションとして提供しているサービスもあります。
単品販売カートが利用されている商材例
化粧品・コスメ、健康食品、健康ドリンク、育毛剤、美容サプリなど。
総合カートとの違いとは
- 単品販売に特化したLP一体型ページが作れる。
- リピート購入につながる仕組みが自動化できる。
- 広告の効果を詳細に分析することができる。
※総合カートとは、BASE、カラーミーショップ、などを指します。
定期購入カートはこんな方にオススメしたい
- インフルエンサーのD2Cブランドの立ち上げ。
- 総合カートの定期通販で伸び悩んでいるお店。
- 本格的な広告戦略、CRM施策してLTVを高めたいお店。
関連サービス
塾や各種スクールの月謝、オンラインサロンの会費など、月額課金の徴収が目的であれば、決済代行業者のサービスが料金もリーズナブルでおすすめです。
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2024年版|月額・継続課金システム徹底比較!おすすめ業者の料金比較表掲載
オンラインで利用できる月額課金・継続課金システムを比較してみました。個人でも無料で導入できるサービスから、法人向けのサブスク決済サービスまで幅広くご紹介します。決済代行業者選びの参考にしてみてください ...
店舗×EC(在庫連携・オムニチャンネル)
売れたのに在庫がないトラブル
実店舗に加えて、ネットショップを出店した際に、悩ましいのが在庫の管理です。ネットで売れたのに、在庫がないではクレームの原因になりかねません。
Square(無料)とSTORESなら実店舗との在庫連動まで可能
無料ECカートの「Squareオンライビジネス」と「STORES」は、運営元が無料から利用できるPOSレジアプリも提供しています。
「Squareオンラインビジネス」は、POSレジも含めて無料、「STORES」は、POSレジは有料プランに契約することでネットショップと店舗の在庫も連携できます。こちらを使えば、ネットの在庫も減るためトラブルも解消できます。
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無料で使えるおすすめPOSレジアプリ4選(iPhone/iPad/Android対応)
スマートフォンやタブレットがあれば、今日から始められる無料POSレジアプリ。 でも、「本当に使えるの?」「どれを選べばいいの?」という声をよく聞きます。 そこで今回は、飲食店や小売店で実際に導入されて ...
実店舗とのポイントの共有、オムニチャンネルにも対応できる4つのECカート
オムニチャンネルとは、実店舗とオンラインストアを統合し、どのチャネルからでも同じ商品を同じ条件で購入できるようにする戦略です。在庫情報やポイントの共有化により、顧客は店舗でもネットでもシームレスな購買体験を得られます。
この戦略により、店舗とネットの相乗効果で売上アップが期待できます。在庫切れによる機会損失を防げるほか、ポイントの共通化で店舗からネットへの送客や、ネット注文の店舗受取りなども可能になります。
実店舗とネットでのポイント連携など、オムニチャンネルを考えてる方は「STORES」「futureshop」「Shopify」「makeshop」という4つのサービスをチェックしてみてださい。
「STORES」「Shopify」「makeshop」は、運営元でオムニチャンネルに特化したプランやサービスを提供しています。「Shopify」は、「Shopify POS」以外に、「スマレジ」と「Omni Hub」でも実現可能です。詳細はリンク先にて解説しています。
「STORES」に関しては「STORES レジ 」という基本料金無料で使えるPOSレジアプリも提供しています。STORESは決済サービスも提供しているため、店舗決済、POSレジ、ネットショップと全てをSTORESブランドだけで統一することも可能です。
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【2024年最新】マルチ決済端末13選を完全比較!目的別の選び方
1台でお店をキャッシュレス化できる、人気のマルチ決済端末について比較しました。マルチ決済端末の価格や手数料など基本的な情報はもちろん、口コミや評判なども交えながら、それぞれの特徴をわかりやすく解説しま ...
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【2024年最新】タブレットPOSレジ徹底比較!おすすめタイプ別・料金と口コミまで網羅
お店の会計システムとして導入できる、iOS(iPad)やAndroid端末などで使用可能なタブレットPOSレジと、合わせてチェックしておきたい専用端末型POSレジについて比較しました。 『タブレット型 ...
オープンソース(EC-CUBE)
無償で利用できるプログラムのことです
オープンソースとは、商用、非商用など目的を問わずに利用、修正、頒布することがゆるされたプログラムのことです。つまり、レンタルサーバーを借りて、プログラムをインストールすれば無償で利用することもできます。
国内では「EC-CUBE」海外では「Magento」が定番
国内では「EC-CUBE・イーシーキューブ」が圧倒的に有名です。ほとんどのレンタルサーバーにてインストーラーが用意されています。EC-CUBEはSmartyというテンプレート言語を使用しており、デザインのカスタマイズが比較的容易です。また、システム自体もシンプルで使いやすいと言えるでしょう。
ただし、セキュリティ面では運用する側に一定の知識が求められます。2019年には、EC-CUBEを使った多くのサイトから情報流出が発生し、経済産業省が注意を呼びかける事態となりました。
EC-CUBEを使う際は、セキュリティ対策を適切に行う必要があります。とはいえ、ASP型のサービスと比べると、自由にカスタマイズできる分、決して難しいシステムではないと言えるでしょう。
海外ではMagento(マジェント)も定番です。2018年に、Adobeが買収したのち、国内では「Adobe Commerce」というクラウド版も有料で提供されています。
ASP型よりも費用がかかる
オープンソースで無料というイメージを持つかもしれませんが、実際にはレンタルサーバー代金や必要な機能を追加していくと費用は安くありません。
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格安EC-CUBEのクラウド版「Xserverショップ」を徹底調査[特徴・料金・感想などご紹介]
エックスサーバーにてEC_CUBE(イーシーキューブ)ベースで提供されている「Xserverショップ(エックスサーバー)」というサービスについて解説します。 基本情報 Xserverショップとは 国内 ...
WordPressのプラグイン(WooCommerce)
WordPressにプラグインを追加するタイプで自由度はとても高いですが、セキュリティ面なども含めて上級者向けの出店方法となります。
WordPressとは
レンタルサーバーにインストールして利用するブログのことです。当サイト推奨は、初期費用無料で使える「エックスサーバー」で月額1,000円程度で利用できます。※当サイトもエックスサーバーのサービスを利用しています。
世界的には有名だが国内ではあまり利用されていない
世界的に有名なWooCommerce(ウーコマース)ですら、国内ではあまり利用されていません。国内サービスでは「Welcart」あたりが定番です。
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WooCommerceどうよ!?実際に体験して使い方から感想まで報告!評判・メリット・デメリットなど
WordPressでネットショップが作れる、WooCommerce(ウーコマース)について、実際に試して個人的な感想や評価などをご紹介します。 はじめに WooCommerceとは WooCommer ...
EC構築パッケージ(売上規模1,000万円~)
ECサイトの構築システムを販売または提供しているタイプのことです。大手企業が自社ECなどの運用に利用しているのがこちらのタイプです。
山本耕史さんのテレビCMで話題の「W2 Unified」に注目
2023年、サービス名称もリニューアルした、W2 Unified(旧称:W2commerce) は、山本耕史さんのテレビCMもスタートして注目をあつめています。
W2 Unifiedは、業界トップ1000を超える機能、フロント機能・バックオフィス管理・マーケティング機能・CMS・カスタマーサポートなどを標準搭載しています。
ほかには、ecbeing(イーシービーイング)、ebisumart(えびすマート)、Orange EC(オレンジイーシー)あたりも定番です。
先に紹介したASP型とは違い自由なカスタマイズにも対応できますが、料金はASP型よりも高額(月額20:30万~)、構築するまでの期間なども時間が掛かります。
フルスクラッチ(費用目安:数千万円以上)
フルスクラッチとは、IT業界でゼロの状態からプログラムを作り上げることを指します。上項で紹介したパッケージソフトを「ハーフスクラッチ」と呼びます。
独自開発でカスタマイズ性能はとても高いですが、料金も高額で制作期間も長くなるというデメリットもあります。
越境EC(海外に向けて販売する)
越境ECとは、インターネットを通じて、日本国内から海外に向けて商品を販売するECサイトのことです。海外の言語、通貨、配送に対応しなければなりません。
いま注目したいマーケット
東南アジア・シンガポール最大のECサイト
「Shopee(ショッピー)」は、東南アジアおよびシンガポール最大のECサイトです。2021年の世界ショッピングアプリDLランキング総合1位を獲得しています。
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PCソフト
パソコンにインストールするタイプです
最後に紹介するのは「ホームページ・ビルダー」、「ネットショップオーナー」などの、パソコンにインストールするネットショップ作成ソフトのことです。
これらは、基本的にソフトだけでネットショップが開業できるわけではありません。ローカルで編集したものをレンタルサーバーにあげて利用します。
どんなケースで利用しますか!?
過去にはそれなりに利用されていましたが、ASP型で簡単に出店できるのにあえてこの手のサービスを利用するメリットはありません。
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【初心者必見】ネットショップ開業の商品仕入れ方法「基礎から具体的な探し方・アイデアまで解説」
ネットショップを開業したいけど、商品の仕入れ方法がわからない…。 そんな個人の方に向けて、この記事では実践的な解決策をご紹介します。 ネットショップ運営実績10年以上の筆者が、個人でも利用できる仕入れ ...
まとめ(タイプや商材ごとのおすすめ出店場所)
これからネットショップ開業を考えている方に、あなたにあった出店方法がみつかるように、最新のネットショップ出店事情について解説しました。
タイプ別のおすすめ
- ECモール・・・最短で結果を出したい方。
- 独自型ECサイト(固定費有料)・・・自社ECサイト。
- 無料ECサイト・・・趣味、副業、いずれは本業でも可能。
- HP派生型ネットショップ・・・単品特化の販売サイト。
- 定期購入に特化したカート・・・定期購入が必要な商材。
- 店舗×EC(在庫連携・オムニチャンネル)
- オープンソース・・・カスタマイズしたい方。
- WordPress・・・カスタマイズしたい方。
- EC構築パッケージ・・・ASPでは満足できない方。
- フルスクラッチ・・・ASPでは満足できない方。
- PCソフト・・・オススメしません。
商材の特性に合わせて出店方法を選ぶのは非常に重要なポイントです。いくつかの商材を例にとって適した出店方法を解説してみました。
ファッション・アパレル関連の商材
ファッションアイテムは、商品の見栄えが重要なので、全体のデザインが自由にカスタマイズできる自社ECサイトがおすすめです。ブランドイメージを損なわずに商品を訴求できます。
ただし認知度向上のために、ECモールへの出店も併用するという考え方もありです。すでに実績のある場合には、ZOZOTOWN(ゾゾタウン)などファッション特化型のECモールも検討してみましょう。
食品・飲料などの消耗品
食品や飲料など、安心・安全が重視される消耗品は、信頼性の高い楽天市場がおすすめです。楽天市場は食品ジャンルの出店者が多く、購入者も安心して買い物ができる環境が整っています。
また、定期購入に特化したサブスクカートの利用も効果的です。一度購入してもらったお客様にはまとめ買いを提案したり、SNSでの集客を併用することで、効率的に収益アップが狙えます。
家電・デジタルガジェットなど
価格競争に なりやすい家電製品などは、大手ECモールへの出店がおすすめです。家電は価格を比較検討する人が多いので、Amazonや楽天市場など大手モールの集客力を活用するのが効果的です。
ただしあまり価格を下げすぎると利益を圧迫するので、適切な価格設定が必要です。自社ECサイトを併用し、製品の魅力や使い方をわかりやすく訴求することも大切です。
ハンドメイド・クラフト作品
世界にひとつだけのハンドメイド商品は、CreemaやMinneなどのハンドメイド専門のマーケットプレイスがおすすめです。同じ趣味の作り手や購入者が集まるので、商品の特性にマッチした集客ができます。
その際には、自社ECカートをブランドサイトとして活用しましょう。InstagramなどSNSで集客したユーザーはブランドサイトに誘導することで手数料をおさえることもできます。作家自身のストーリーや商品の制作過程などを伝えることで、ファンとの絆を深められます。
まとめ
商材の特性を考えて、集客力が見込める出店方法を選ぶのがポイントです。
専門性が高い商材はニッチな専門ECモールを、認知度アップを狙うなら大手モールを、ブランド力を大切にするなら自社ECを、というように使い分けましょう。
また、リピート購買品はサブスクの検討を、SNS映えする商品はInstagramなどとの併用も考えると良いでしょう。
商材に適した出店方法を選ぶことで、効果的な集客とブランディングができ、売上アップにつながります。ぜひ参考にしてみてください。
上記以外に確認しておきたいサービス
外部カートを使えばブログにも簡単に決済機能が導入できます。
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厳選ネットショップの外部カート機能を徹底比較[ブログ・サイトにも簡単にカート設置できる]
ネットショップ作成サービスの「外部カート機能」について徹底比較してみました。※カラーミーショップのどこでもカラーミーなど。 WEBサイトやブログなどに、カート(買い物かご)を設置したいと考えている方は ...
ネットショップはいらないけど決済だけ導入したい方はこちら。
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電子メールやSMS(ショートメール/ショートメッセージ)を通じて、料金請求できるメールリンク型決済サービス及び決済フォームについて、おすすめ代行業者の料金やサービスの特徴を比較してみました。 法人はも ...
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ネットショップやWEBサイトを持つことなく、メール送信だけでクレジットカード決済で料金を請求して回収する方法について解説します。 「メールリンク型決済」とか「オンライン請求書」と呼ばれるサービスを利用 ...
最後まで読んで頂きありがとうございました。
また新しい情報などあれば更新していきます。